仕事柄、保護者が書かれているブログなどに目を通すことが多いのですが、よく書かれているのが、「塾を見つけて入れたら安心」という言葉です。
特に中学受験となると、塾選びは大変です。
首都圏の中学入試ではノウハウが大事になってきますので、塾の名前が大事になってくるんですよね。
日能研やらSAPIXなど、中学受験に強い塾がありますからね。
そこに入れれば、その塾のカリキュラムにのっかるだけで中学受験はOKになります。
この近辺でいえば、清真中学に特化したノーリツ学園でしょうかね。
やはり歴史がありますから、清真中学に入れるのであれば、一番手に上がってくる塾となります。
ただ、中学受験は小学校の授業とは連動していませんので、家での学習が重要になってきます。
塾に入れてカリキュラム通りに指導を受けても、宿題は大量でなおかつ基礎問題でさえ入試レベルで難しいのです。
親のサポートなしに問題集が解けるわけもなく、睡眠時間を削ってでも勉強するしかなくなります。
もちろん才能がある子はそうはなりません。
しかし、ほとんどの子がそんな才能を持ち合わせていないのです。
ここまで言えば、塾に入れたら安心ということにはならないことがわかると思います。
別にこの話は中学受験に限ってのことではありません。
普通の塾だって入れたら終わりなんてことはないんですよ。
そもそもが塾に入るきっかけは何なんでしょう?
成績がマズくなったからではないんですか?
であれば、家庭学習をやらせないと意味はないのです。
たとえ塾に入れても、宿題はやらないし、毎日勉強するわけでもないでは、成績は上がることはないでしょう。
多くの家庭が塾に入れたら終わり、塾にお任せになっていますが、それでは成績は上がってこないでしょう。
塾はあくまでも成績を上げる加速装置みたいなものです。
普段から勉強する習慣がない子がどうやって加速していくんでしょう?
当たり前のことですが、止まっているものを加速させたところで、速度はゼロのままですからね。
まずはゆっくりでも動くことが大事なんですよ。
4月になり、新しく塾に入った人も多いと思います。
しかし、その3ヶ月後に成績が上がっていくかどうかは、普段の過ごし方に関わってきますからね。
このブログでも何度も言っていますが、まずは毎日の勉強時間を確保しましょう。
その中で色々試行錯誤をして初めて成績は上がってくるんですからね。
塾に入れたらそれで終わりではなく、家でも全力でできることをやってみましょう。
それでは、今日はこの辺で。