春期講習10日目です。
先日とある中1生たちが話をしているのが聞こえました。
そして、その中のある子が「勉強で競争したくない!!」って言っていたんです。
まぁ、理想論ですよね。
なるべく争いをしたくないってのは。
ただ、そんなに簡単なことじゃないんですよね。
おわかりのこととは思いますが、高校受験だって、大学受験だって競争なんですよ。
勝者と敗者がいる世界である以上、そんなきれい事は通用しないんです。
もし、私は競争が嫌いって言い張っている子がいたとして、その子は受験の失敗についてどう思うんでしょう?
競争が嫌いだから負けたって仕方ないよねって思えるなら、大したものですけどね。
でもそれって自分のやりたいことから逃げていることになりませんかね?
当たり前のことですが、努力をしたって自分のやりたいことができるという保証はありません。
とはいえ、努力をして競争に勝てなければ、自分のやりたいことはできないんです。
つまり、何かを目指すとき、その目標を達成するためには誰かを蹴落とす必要はあるわけなんですよ。
勝者って敗者がいることを気にしないじゃないですか?
自分が今の立場にいるのは陰で泣いている子がいるという事実があるわけです。
人気のある目標であればなおさら、負けて悔し涙を流している子が大量に出てくるわけですから。
私はその子にハッキリと「勉強は競争だよ。競争じゃないって言って、自分の行きたい高校に不合格になったらどう思うの?」と言っておきました。
何だって最初が肝心ですからね。
あまり殺伐するのは私も嫌ですが、勝負事だという現実から目をそらして生きるのは得策とはいえません。
順位ばかりを気にしていては勉強がつまらなくなるのはわかりますが、それでも自分の位置は気にしないといけません。
最終的には受験という戦争に勝たないといけないのですから。
これから中学生活が始まる子どもには酷なことですが、現実は厳しいということは早めに知ってほしいですね。
自分が目指したいことが何なのか、きちんと向き合ってほしいものです。
それでは、今日はこの辺で。