勉強しろと言ったところで勉強なんかしないでしょう。

「勉強しなさい」と言って素直に言うことを聞く子はどのくらいいるでしょうか?

「勉強しないと困ることになるよ」と言われて、どんな困ることになるのかを想像する子はどのくらいいるでしょう?

 

まぁ、ほとんどいないでしょうね。

特に親からの言いつけを突っぱねる子がほとんどでしょう。

 

親の言うことを聞かないのは、子どもが親をなめているから。

親が毅然とした態度で子どもに命令をしているなら、快くは従わないものの言うことは聞くでしょう。

 

いわゆる信頼関係ってのが大事なんですよね。

ただ、頭ごなしに命令するだけでは子どもはついてこないでしょう。

 

素直に言うことを聞かせるためには、言うことを聞いたら良いことがあることを実感させることが大事ですよね。

別にご褒美を渡せばいいわけではないですからね。

そうではなくて、真面目に勉強していたら周りからの評価が上がったらいいと思うのです。

 

人はある程度、周りから評価を受け始めると、その評価に見合った人間になろうと努力します。

うらやましいと言った視線だったり、周りからの信頼を受け取ると、人はその地位を守ろうとするのです。

 

そして、それが親の言うことを聞いた結果なら、なおさらいいでしょうね。

最初は嫌だったけど、親の言うことを聞いたら良いことがあるのなら、素直に聞いてみようかなと思うのです。

 

もちろん、親も子どもを褒めてあげないといけないですよ。

親の視線が高すぎて子どもを褒めるのができないという方もたまにいらっしゃいますが、褒めることができなければ子どもも素直には従わないでしょう。

 

些細なことでも褒めてあげて、そこから順に褒めるレベルを上げていけばいいんだと思いますよ。

最初から高望みしていては、子どもはげんなりしてしまうでしょうから。

 

 

ちなみにですが、先生の言うことだって子どもは聞きませんよ。

私だって生徒に言うことを聞いてもらえないんですよ。

 

これも信頼関係が問題なんですよね。

例えば、私の塾に通っていても全く成績が上がらなかったら、素直に言うことを聞こうとは思いませんよね?

しかもそれが続いてしまえば、塾を辞めようとするでしょうね。

 

逆に、成績が上がり始めると、私の言うことを聞く子になり始めるのです。

この塾に通っていたら、自分に得がある!!と思えば、生徒は素直に言うことを聞いてくれるんですよ。

 

ただ、これはもともと素直な子に該当することであり、ひねくれ者には効果はありません。

子どもは多かれ少なかれ、家庭の育成状況で変わってきます。

その家庭で、しっかりと子育てができていないのに、塾に来たからといってその性格までは変えられないんですよ。

 

そもそも塾ってそこまでの力はないですからね。

子育ては毎日が勝負ですよね?

その積み重ねは子どもが生まれてから始まっているのであり、その年月に塾は対抗できないんです。

 

塾に入ってから真面目に勉強するようになりました!!と言ってもらえることもありますが、それはその子の性格が変わったのではなく、その子が素直に言うことに従うようになっただけなんです。

 

もちろん、それは成功体験がないと無理な話です。

塾に通い始めてから人が変わったように勉強する子になるのは、もともとそれだけの素直さがその子にあっただけなんですよ。

 

あくまでも子どものベースは子育てをしている家庭にあります。

家庭がしっかりしていなければ、塾ごときではどうにもできませんからね。

子どもに素直に言うことに従ってもらいたいなら、親子の信頼関係を高めていきましょうね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。