漢字で書かないことを続けるとどうなってしまうのか。

うちの生徒はそこそこ優秀な生徒がいるんですが、そういう生徒でも漢字で書かないことが多いんですよね。

テストでは、漢字はわからないけど、言葉は知っているからひらがなで答えを書いて丸になっているんです。

だから、点数はとれているというわけです。

 

ただ、これって漢字で書けて初めてきちんと理解したことになるのです。

このブログでは何度も言っていますが、漢字は表意文字であり、ひらがなは表音文字なのです。

そのため、ひらがなでは、その言葉の意味を推測することすらできないのです。

 

例えば、歴史でよく出てくる征夷大将軍という言葉ですが、これは蝦”夷”を”征”討するために作られた役職なんです。

漢字で書けばその意味がわかりますよね。

 

しかし、それをひらがなで書くとどうなるのか。

「せいいたいしょうぐん」

これでは何のことだか分かりませんよね。

 

響きだけで何を言っているのかはわかるとは思いますが、意味を考えようとしたときには全く分からなくなることでしょう。

これは社会だけではなく、理科だって数学だって英語にだって、漢字で書くことは大事なことなんですよ。

 

 

当たり前のことですが、国語にだって大事な知識ですよね。

漢字を覚えていくことで、少しずつ語彙力が鍛えられていくわけですから、それがゆくゆく読解力につながっていくわけです。

 

漢字をないがしろにするのは、小学生のころから始まっていると思います。

子ども自身が漢字を軽視しているから、わからないときはすぐにひらがなに頼ってしまうのでしょう。

 

これは親の教育が影響しているともいえますよ。

子どもが安易に漢字ではなくひらがなで書いていたら、注意しないといけません。

そして、漢字練習をしっかりとさせて、漢字に強い子を作っていかないとダメなのです。

 

最終的に大学受験となれば、漢字が分からない子は、参考書を読んでも理解ができないことになってしまいます。

参考書が理解できないとなると、自学ができないということになってしまいますからね。

 

我が子を大学まで導いてあげるためにも、漢字を覚えさせることを徹底してくださいね。

これは英単語を覚えるよりも大事なことですからね。

しっかりと漢字力を身につけさせて、いずれ自学ができるように育てていきましょう。

 

 

それでは、今日はこの辺で。