基本的に私は生徒が頑張っていれば褒めます。
しかし、生徒だってバカじゃないんだから、それが本心で褒めているかどうかを見抜きます。
以前いた職場にいたとある同僚は、生徒を褒めているのに目の奥が笑っていないと生徒に指摘されていました。
目の奥が笑っていないということは、本心で褒めていないということですよね。
私たち講師側は全く気づかないというのに、生徒は気づくんですよね。
せっかく褒めても本心で褒めてなきゃダメってことです。
先日、とある小学生が伸びコンで満点をとってきたと言ってきました。
まぁ、褒められたかったんでしょうね。
ただ、のびコンって努力をすれば満点がとれるものなんですよね。
なぜなら、問題が事前に配られているわけですからね。
逆に満点をとれていない子って努力をしていないんだけなんですよ。
時間をかけて覚えることをしない子が満点とれていないってだけなんです。
そんなテストで満点をとったってそこまでの価値はないんですよ。
だから、私は満点をとったことは認めた上で、そこまで褒めることはしませんでした。
なぜここまで厳しいのか。
それはこの生徒にはもっと高みを目指してもらわないといけないからなんです。
もし、そこまで学力が高くない子が、一生懸命頑張ってのびコンで満点をとってきたら、私は満面の笑みで褒めるでしょう。
一方で、のびコンで満点をとるのは当たり前、もっと難しいテストで満点を狙わなきゃいけない子にはどうでしょうか。
残念ながら、のびコン程度で満点では褒めることはできませんね。
そんなもので満足してほしくはないですからね。
私は褒めるといっても、生徒のレベルに合わせて褒め方を変えています。
例えば、とある中学生のテスト結果を見たときです。
とある生徒はいつもは合計300点代だったのが、今回のテストで400点を超えてきました。
一方で、いつも合計450点を超える子が440点と今回のテストは少し下げてきました。
そして、2人とも同じくらい努力をしていたとします。
この場合、私は同じように褒めません。
というより後者の子には、少し点数を落としたことを注意をします。
なぜなら、後者の子にはもっと上を目指してほしいからです。
同じ褒めるにしても、生徒の目線に合わせた褒め方をしなきゃいけないのだと思います。
より上を目指してほしい子には、もっと高い価値を求めてほしんですよね。
まぁ、私がこうしているからといって、生徒が変わっていくわけではないですけどね。
高みを目指している子は、褒められることを欲することはないですから。
勝手に自分で高いハードルをかかげて、それを乗り越えようと努力をしていくんですよ。
先日、1位をとった中1生なんて、まさにそうですよね。
1位をとったことを大げさに喜ぶことなく、点数に不満をもらしているんですから。
1位をとったのに、もっと点数がとれたはずだと反省しているのは本当にすごいですよね。
いくら褒めるとしてもいい加減に褒めるのは辞めた方がいいでしょうね。
褒める側も、目的を持って褒めるようにしてほしいです。
些細なことを褒めないとしても、大きな目標を達成したときには思いっきり褒めてほしいですね。
それでは、今日はこの辺で。