遅きに失するとはこういうこと。

遅きに失する・・・あまりに遅れたため、タイミングを逸したことを言います。

 

とある中3生に中2のころから志望校に合格するためには、どこまで点数を伸ばさなきゃいけないのかを何度も口出ししていきました。

しかし、一向に勉強する気にはならず、アドバイス通りに行動することもありませんでした。

 

案の定、中3生の志望校を決める段となって、志望校変更を余儀なくされたんです。

もちろん、下げる方向にです。

 

成績が全然足りないんですから、仕方のないことですよね。

さすがに今までの志望校に入れたとしても、ついていくことはできないでしょうから、志望校を下げるのも仕方のないことなんです。

 

しかし、志望校を下げた途端勉強するようになり、最近ではきちんと点もとれるようになってきたんです。

今まであれだけ勉強しろと言われてきた子が、この間の定期テストで社会のテストを90点以上とってきたんです。

 

他の教科はボロボロだったので、すべてがうまくいっているわけではないんですけどね。

それでも、今までにとったことのない点数をとってきたんですよ。

 

毎日自習に来るようにもなっていて、最近では「なんか勉強が楽しくなってきた」と言うようになってきました。

そりゃ当たり前のことで、きちんと勉強してきちんと理解ができるようになれば、勉強は楽しくなってくるんですよ。

 

実際に、毎週行っている課題テストでも8個のテストで不合格は2つだけでした。

今までは合格が2つくらいしかない子だったんですけどね。

 

もしかしたら、今までの志望校はこの子にとっては高すぎる目標だったのかもしれません。

だからこそ、勉強を気楽にやれるようになったんでしょうね。

 

ただ、この時期に勉強に目覚められても、遅きに失しているわけです。

最低でも9月ごろにこの境地にいたっていれば、志望校に届いたのかもしれないんですけどね。

 

いくら勉強を楽しいと思えても、そのタイミングが遅くなれば、後悔しか残らないんですよ。

とはいえ、この子の目標は高校を卒業してからにあるので、高校に入ってからも勉強を続けてくれれば、夢がかなうかもしれないです。

 

勉強に目覚めるのは遅くとも、将来に自分の夢が実現すれば、それはそれで成功したことになりますからね。

高校受験まで100日足らずですが、最後までしっかりと走り抜けてほしいですね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。