高校三年生になると、今まで勉強してこなかったことを反省します。
これは進学校の生徒のあるあるですね。
どれだけ偏差値の高い高校に通おうが、勉強してこなかったことを後悔するのです。
後悔してももう時は戻ってきません。
そこから一念発起して、大学受験のための勉強を開始していくのです。
しかし、今まで怠惰な生活を過ごしてきた子に、いきなり受験勉強ができるわけもありません。
できても3日間くらいでしょうか。
そこから失速して1ヶ月後には、以前と同じ怠惰な生活に逆戻りです。
そして、そこでまた心を入れ替え、頑張ろうと動き出します。
次は、少しは長続きします。
2週間くらいは続くんではないでしょうか。
ただ、1ヶ月続くかどうかは微妙ですね。
特に、現役生は学校の行事などがありますからね。
定期テストに文化祭に体育祭など、イベントが始まってしまうと生活リズムが崩されて、また勉強しない毎日が続いてしまうんです。
こうしてのらりくらりと夏休み前まで来てしまいます。
もちろん、継続的に勉強はしていませんから、成績が上がることはありません。
7月の模試の結果も散々なものになってしまいます。
ここで、また心を入れ替えて、夏休みこそ頑張るぞと意気込みます。
そうして、夏休みは毎日10時間の勉強をしようと心に決めます。
3日間は家で10時間の勉強を成し遂げることができます。
しかし、徐々に家の中の誘惑に負け始め、家では勉強できないことを悟ります。
この時点ですでに一日10時間の勉強は破綻しているわけです。
場所を移して勉強するぞ!と図書館に移動して勉強をします。
しかし、もともと根性がない子が朝から夕方まで図書館で勉強できるわけもないんです。
昼飯を食べに外に出た時点で集中は途切れ、午後はろくに勉強しない状況になります。
結局、図書館には朝10時から夕方5時までいましたが、勉強に集中できたのは3時間程度です。
家に帰ってしまえば、また誘惑に負けて勉強をしません。
もう何日も10時間の勉強ができていないことになります。
こうして、やったりやらなかったりを繰り返し、夏休みが過ぎていきます。
最後に受けた模試もすぐに自己採点しましたが、ひどい有様でした。
そりゃ計画通りに勉強できていないんですから、そうなるに決まっています。
そして、夏が終わり、もう秋と冬しか残っていない状況になって、ようやく尻に火がつくこととなり、一生懸命勉強するようになります。
学校が終わったら、学校の図書室で勉強し、終電で家に帰ります。
家に帰ったら、今日やった勉強の確認をして就寝します。
今までの失敗を受けて、もう二度と勉強を止めることはありません。
テストなどのイベントはあったものの、それでも習慣的に勉強をすることができました。
なんとか冬になるまで勉強は継続します。
ただ、12月に受けた最後の模試の結果は、少々成績が伸びたものの、志望校には届いていません。
なんとか冬で挽回するんだと心に決めて、冬休みは毎日10時間の勉強を成し遂げることができました。
そして、大学受験本番・・・
まずは、第2志望の大学から受験します。
自分なりにうまくできたと思いますが、残念ながら受験失敗です。
次は第3志望の大学を受けます。
ここは自分の実力でも受かりそうな大学です。
もう失敗できないぞと意気込んで受験をします。
しかし、その大学も不合格となります。
そして、最後に第1志望の大学です。
ここまで合格がなかったわけですから、第1志望の大学を受けたところで合格できるわけもないですよね。
もちろん、不合格となります。
ここまで全滅です。
このままではどこの大学にも行くことができなくなります。
急遽今からでも受けることができる大学を探します。
日程的にまだ受けることができる大学は数件ですがありました。
しかし、そこはどんな大学なのかよく分かりません。
オープンキャンパスに行ったのは第1志望と第2志望の大学だけでしたから、急遽受けることになった大学なんてよくわからないのです。
とはいえ、もうそこしか受ける大学はありませんから、出願して受験をします。
なんとかそこの大学では合格を勝ち取ることができました。
そして、浪人はできない状況だったため、よくわからないけどその大学に進学することに決めました。
その子の大学生活は何のために勉強しているかが分からない状態で続いていきます。
高い学費を払ったにも関わらず、結局何の目的も持たずに大学に進学したのです。
これで大学での勉強を頑張ればいいのですが、はてさてどうなることでしょう。
・・・・・・・
さて、これは架空の高3生を想像して大学受験までを想定してみました。
大体、こういう道を行く子が多いんじゃないでしょうか。
高校に入るときは希望に胸を膨らませて、勉強頑張るぞ!!と思っていた子が、結局、希望の大学には行けず、誰でも行けそうな大学に進学するんです。
しかし、こういう悲劇は至るところで起こっているのです。
せっかく進学校に入ったところで、希望の大学に進学できる子なんて一握りなんですよ。
では、どうやったら、この悲劇を回避できるのか。
それは高1から毎日勉強すればいいんですよ。
毎日毎日コツコツ勉強していれば、もしかしたら高3の段階で模試の結果は悪くないかも知れませんから。
もっと言えば、中学生から一生懸命勉強すべきですし、ひいては小学生のころから真面目に勉強すべきなんですよ。
結局、勉強なんてものは早めに始めた方が有利になるようにできているんですから、単純に早めに勉強すればいいんです。
いいですか?
自分の子どもに将来良い大学に進学してもらいたいと考えるなら、早期に勉強を始めさせて下さいね。
高3になってから後悔したって遅いんですよ。
上記のような悲劇を起こさないようにするためにも、毎日コツコツ勉強させるように心がけて下さいね。
それでは、今日はこの辺で。