自分の好きなようにやってみたらいい!

先日、とある高校生から進路について質問されました。

いろいろと悩んでいたらしく、それなりの時間相談に乗りましたが、なんとかスッキリできたみたいですね。

 

基本的に私は、高校生に推薦入試を勧めています。

それは、一番大学に受かりやすいからです。

 

大学入試は一般入試で勝負する方法もありますが、どうしても成績が届かなかったり、倍率が高くて合格しづらかったりしてしまいます。

特に首都圏の有名大学の合格は困難を極めており、一般入試で受かる可能性は本当に低いのです。

 

とはいえ、推薦入試だって楽な道ではありません。

高校の定期テスト毎にしっかりと点数をとり続けなくてはいけませんし、課題をきちんと提出したり授業態度を良くしたりと、学校では優等生でありつづけないといけません。

 

それを最低でも高3の前期まで続けなくてはいけませんから、かなり辛い道のりなのです。

それだけ辛い道のりでも、推薦入試、特に指定校推薦で大学を受験できれば、かなり合格がしやすいのです。

 

推薦入試は青田買いの意味合いが強いですからね。

優秀な生徒を先にとってしまいたいということで、大学側も甘めに判定してくれるんですよ。

 

ただ、推薦入試の風当たりは強いです。

通っている高校次第ですが、高校側が推薦入試自体を否定してくる場合があります。

 

そもそも推薦って優等生でしか選べない受験方法なんですけどね。

我が生徒を誇ることはあっても、否定することはしないはずなんです。

 

しかし、高校の先生が認めているのは学力で勝負する一般入試で合格することなのです。

高校の指導力が優れているのだと、周りに伝えたいのでしょうが、そんなのただの見栄でしかありません。

 

その指導力を売りにして生徒募集につなげたいと考えているのでしょうが、商売の素人が考えそうな浅はかな考え方ですよね。

私立高校の中には真逆の行動、つまり推薦入試を推しているところもあるんですよ。

私も戦略的にそちらの方が正しいと思いますけどね。

 

頑張っている生徒を素直に送り出せないのは、高校側のゆがんだ考えでしかありません。

だからこそ、どれだけ高校の先生が止めようが、胸を張って推薦入試を狙ってほしいのです。

 

そもそも推薦入試を狙うということは、一般入試にも良い影響がありますからね。

しっかりと三年間勉強を続けるわけですから、全く勉強してこなかった人よりも有利に話が進むはずなんですよ。

 

一般入試に回らざるをえない人の多くが、高3まで勉強してこなかった子ですからね。

部活を一生懸命頑張っているならまだしも、ダラダラと高校生活を過ごしてきた子が一年でなんとかなるわけもないんです。

 

中学時代によっぽど優秀なら話が違いますけどね。

もともとが要領の良い子でないと、高3の一年勉強したくらいで、有名大学に受かるわけもないんですよ。

 

ただ、私は必ず推薦で大学を受験しろとは思っていません。

例えば、自分の行きたい大学が推薦入試を実施していなかったり、高校の指定校推薦の中に自分の学びたい学部がなかったりしたら、推薦入試は避ける以外ありません。

 

また、自分の可能性を試したいというのなら、学力で大学受験をするのもアリでしょう。

あくまで3年間勉強するという前提であれば、自分の可能性に賭けてみる価値はあるでしょうね。

 

要は、最終的には自分の好きなようにやってみたらいいんです。

あくまでも私が言っているのは、大学への最短経路ですからね。

最短経路といいつつ、かなりの茨の道ではありますがね。

 

自分の力で成績を伸ばせるのであれば、その力を信じることも大事です。

大学に受かるのですら、人生の通過点に過ぎませんからね。

人間的に大きくなるためには自力で生きていく力がどうしても必要ですから。

 

よくよく考えて最適な進路先を決めてくれればいいのだと思います。

ちなみに、私はアドバイスはすれど、こうしなさいとは言いません。

 

決めるのはあくまでも自分ですからね。

そこを間違えないようにしてくださいね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。