勉強の経験がない子は、どんな勉強をしたらいいかがわからないですよね。
では、経験を積めば、どんな勉強をしたらいいのかがわかるのではないでしょうか。
しかし、これには本人の熱意も関係してくるのです。
ただ勉強するといっても、成績を上げようと思っていない子は、勉強するフリをします。
特に親に言われて嫌々勉強させられている子は、そういう傾向があります。
勉強するフリというのは何かというと、一番多いのは「○○練習」でしょうか。
漢字練習や英単語練習など、ノートに汚い字で練習していくのです。
ノートを埋めたのだから勉強したことになるだろう・・・と考えるのが子どもの思考です。
親にも学校の先生にも、勉強したことのアピールにはなってしまいますしね。
ただ、これでは成果は出ませんけどね。
そもそも覚える気がない状態で練習したところで頭に残るわけもないんです。
最後に自分でテストしてみるくらいの気持ちで練習しているならいいんですけどね。
そして、次に勉強するフリで多いのが「ノートまとめ」です。
これも勉強するフリをするのに適していますし、子どもも満足してしまうんですよね。
何せノートにびっしりと文章が書いてあるわけですからね。
どんな人が見たって勉強したと思ってくれるでしょう。
自分も頑張ったなぁと満足していますし、最高の勉強のフリなんですよ。
なぜ勉強のフリだと言っているのかというと、ノートまとめはあくまでもノートに文章を書いているだけだからなんですよ。
教科書に書いてある文章をただ写しているだけで、頭にその内容が入っているかは疑問です。
中には、ノートにまとめた方が頭に入るって子もいるので、一概にムダな勉強とはいえませんけどね。
しかし、それはやる気のある子がやった場合に限られます。
勉強内容を頭に入れたいと考えているからこそ、ノートまとめによって知識が整理されるのですから。
ただ、勉強のやる気がそもそもない子がノートまとめをするとひどいものです。
書いてあるのは教科書のまんまですからね。
であれば、教科書の内容を何度も読み返した方がマシです。
しかし、読むのが嫌いだったりもするので、教科書を読むことを嫌がるのです。
教科書を読んでも、ノートはまっさらなままですからね。
そして、これでは、周りに勉強したアピールにはなりません。
いくら教科書を読みましたといっても信じてもらえないでしょうし。
勉強したアピールできないのは、ズルをしたい子にとってはムダな行動でしかないですからね。
本来、ノートまとめよりも何をした方がいいのか。
それは、問題をノートに解くことなんです。
教科書を読み込んで理解したら、その分野の問題を解くのです。
解いたら丸付けをし、間違ったら問題にチェックを入れ、再度解き直しをする・・・
これがしっかりと勉強したことになるんでしょうね。
勉強するフリをする子は、別に不真面目ではないんです。
そもそも勉強はしているわけですからね。
ただ、やはり子ども自身が成績を上げたいと切に願わないと、ムダな勉強方法をとりつづけるんです。
なぜ勉強するのかを明確にしないまま、子どもをただ勉強させるのは危険です。
まずは、子どもに勉強することの意義を理解させることが大事です。
子どもが自ら高みを目指したいと考え出したら、勝手に適切な勉強方法をとりはじめるでしょう。
しかし、やる気のないまま勉強させても何も改善はしませんし、せっかく勉強しても成果が出ないから時間がもったいないです。
せっかく勉強するなら成果が出せることをしてほしいですね。
そのためには、まずは親子の話し合いを密にすることが大事です。
なぜ勉強するのか、なぜ勉強しなきゃいけないのか、勉強しなかったらどうなるのか・・・
親がその答えを用意できなければ、子どもは納得して勉強してくれませんからね。
それでは、今日はこの辺で。