人は猿ではない、高度に思考できる生き物である。

人は考えることができます。

考えて、その意味を理解することができるのです。

 

すべてを教わろうとする人間は、考えることをしません。

何せ自分が考えなくても、相手が教えてくれるのですから、自ら疲れることはしないのです。

 

考えることをしないと、人はどんどんダメになっていきます。

高度な勉強にはついていけなくなり、どんどん勉強から遠ざかっていくのです。

 

では、どうしたら考えるようになるのか。

それは、考える必要のある勉強をさせることが大事なのです。

 

単純に勉強といっても、漢字練習やら英単語練習なども勉強となります。

しかし、これはあくまでも作業です。

工夫した勉強をすれば、少しは考えていることになりますが、ただバカみたいに手を動かしている子は何も考えていません。

 

うちの塾はとにかく勉強量を課します。

圧倒的な勉強時間を強制するのです。

そのために、学校ワークをやるように指示も出しています。

 

こうでもしないと、家で勉強しないのが普通の子です。

子どもなんて何も強制されずに自ら勉強することはないのです。

まだ、自分の考えが固まっていないうちは、親が半強制的に勉強はやらせないといけません。

 

私も小学生時代、親から勉強を強制されました。

特に父親には厳しく勉強するように指示されました。

サボったりすると、2時間程度の説教を毎回受けていましたね。

 

それでも、毎日勉強することで、思考時間はかなり増えたような気がします。

そもそも、私は人に教わって何かを理解しようと考えたことがないのです。

自分で考えれば大抵のことが理解できたわけですからね。

 

ま、後でその理解が間違っていたり、足りなかったりしていましたから、1人で勉強することの弱点もあるわけですけどね。

しかし、それでも全く勉強をしてこなかったらできなかった芸当だと思います。

 

そこそこ理解できる頭があったのは、別に優秀だったからではありません。

私は自分を天才だと思ったことがありませんし、この程度の能力では天才というのがおこがましいですしね。

 

日々、勉強する中で考えることを欠かさなかったから、ある程度は勉強できるようになっただけなんです。

そういう意味では、強制的ではあったにしろ、親の指示に従って良かったことになりますね。

 

当たり前のことですが、毎日ゲームしたり、スマホばかりいじっている子の思考力が豊かになることはありません。

ゲームやスマホでは頭は良くならないのです。

 

例えば、語彙力を鍛えるにはゲームやスマホでは厳しいです。

最低でも漫画を読むくらいのことをしないと、語彙力は身につきません。

 

私は幼少期から漫画を読むのが好きな子でした。

買った漫画は何度も読み返していましたね。

そこで漢字やら難しい言葉の意味を教えてもらった気がします。

 

さすがに語彙力ばかりは、活字から学ぶしかないんです。

この言葉ってどういう意味なんだろう?と不思議に思うことで、その言葉の意味を調べたり、予想したりするわけですから。

 

現代っ子は活字に触れる機会があまりにも少なすぎです。

LINE・インスタなどのSNSはあくまでも会話ですし、ショートメッセージなので、文章力は鍛えられません。

 

子どもが書いたそういうメッセージを見ると、誤字脱字だらけで目も当てられませんしね。

しかも、何を伝えたいのかがよく分からない文章が多すぎるのです。

 

人は思考する機会が与えられて初めて頭が鍛えられるのです。

勉強しかり、本をよむしかり、考える機会を与えることはいくらでもできると思います。

 

子どもを放置していても、何も知能は向上しませんよ。

しっかりと鍛えてやるつもりで、家庭学習の習慣を身につけさせましょう。

 

 

それでは、今日はこの辺で。