壁を乗り越えるかどうかは、顔がどこを向いているかで変わる。

私たち教育業界に身を置いている人たちの多くは、子どもに試練を与えます。

壁にぶつかり、どう立ち向かうのかで、その子の本質が表れます。

 

無鉄砲に立ち向かう子もいますが、ほとんどの子が壁にぶつかるのを恐れ、それを乗り越えるのを億劫に思うのです。

中にはビビって逃げてしまう子もいます。

その壁がどれだけの高さなのかもわからずに。

 

壁を恐れ、立ち向かえずにいる子は、基本的に自信がありません。

自分ではこの壁を乗り越えられないと勝手に判断して、挑戦もせずに諦めてしまうのです。

 

しかし、上を目指している子は違います。

目線はいつも上にあるので、その壁がどの程度の高さなのかを見極めます。

 

逃げるなんて選択肢がそもそもないのです。

こういう子は壁を乗り越えようと思えばなんとかなると思っているんです。

そして、実際に今まで何とかなってきたんです。

 

必要以上に恐れることはありませんから、壁を何とも思わずにひょいっと乗り越えていくのです。

こうして、この子はどんどん上がっていくのです。

 

一方で、目線が下の子、もしくは目線がただ前を向いているだけの子は壁の高さを意識できません。

それを乗り越えられるだけの能力はあるはずなのに、壁の高さも想像せずに立ちすくんでしまうのです。

 

私たちは、そういう生徒を見ると励まします。

いいから、やってみな!!と生徒の背中を押してあげるのです。

おずおずとその子は動き始め、その壁を登り始めます。

 

すると、その壁は意外と低く、そこまで苦労せずに乗り越えられてしまうんです。

子どもの顔には達成感がにじみ出てきます。

そして、私たちは次、また次とどんどん壁を登らせていくのです。

 

基本的に私たち指導者は乗り越えられない壁を与えることはありません。

生徒の力量を正確に把握していれば、適切な高さの壁を用意してあげられるのです。

そして、少しずつ自信が持てるようにしていくんですよ。

 

勉強でいう壁というのは、発展問題などです。

基本問題がきちんと解けるようになったら、次は発展問題に取り組まないといけないんです。

そうしないと、人の知能は進化してはいかないんですよ。

 

ぬるい勉強ばかりでは、成績は上がってはいきません。

必ず頭うちになり、成長は止まってしまうんです。

 

最近では、生徒に発展問題にチャレンジさせることが多くなりました。

それも、きちんと先取り学習ができている成果なんです。

時間的な余裕ができれば、発展問題を解かせる余力も出てくるんですよ。

 

渡辺塾は授業スタイルも授業方法も進化を続けていきます。

生徒がどうやって成長していくのか、今の取り組みがどういう成果を生み出していくのか、今から楽しみで仕方ありませんね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。