人の能力は勉強量によって決まってくる・・・
これは真実なんですよね。
どうしたって毎日コツコツ勉強している子には勝てない・・・
これが現実なんです。
であれば、勉強量を多くすればいい・・・
そう単純な話でもないんです。
そもそもが根気の問題で、毎日勉強すると意気込んでも3日続けば良い方なんです。
ま、これも才能と言われればそれまでなんですが、子どもが毎日勉強するのって親の影響力の問題でもあるんですよ。
親が信念をもって子どもに勉強させる・・・親の精神的な強さが問われるんです。
当たり前のことですが、単なる強制ではいくら勉強しても成績は上がりません。
人間だれしもが、嫌々頑張ったって成果は出ないんですよ。
親が信念をもって子どもに勉強させるというのは、子どもが勉強することを納得させることなんです。
将来のため、知識欲のため、周りより優位に立ちたいから、何でもいいのですが、子どもが納得して勉強しないといけないのです。
勉強ができる子の多くは親からの指示を強制と思っていません。
むしろそれが当たり前のこととして捉えているので、嬉々として勉強に取り組んでいくんです。
そもそも勉強というのは楽しいものですからね。
知識欲が満たされていくのは楽しいんですよ。
そして、点数をとり、自分がクラスの中で上位にいることの優越感を味わうのです。
人はそうやって勉強していくんだと思います。
もちろん、優越感とは無縁の子もいますけどね。
本当に楽しそうに勉強している子も少なからず存在しますので。
要は価値観の変換なんだと思います。
ゲームやスマホの動画でしか楽しみを覚えないのは、勉強の快感を知らないからといえます。
その状態から勉強をすることがいかに楽しいかを教えていくのです。
まぁ、理想論ではありますがね。
ただ、子どもをうまく育ててる人は親自体が頭が良いんですよね。
以前こんな家庭がありました。
その子はある友達の紹介で塾に入ってきたのです。
しかし、あるときその友達の方が塾を去ってしまいました。
当然、その子も塾を辞めてしまうのではないかと危惧したのですが、その子は辞めずに塾に残ったのです。
ちなみに、その友達と仲が悪くなったわけではありません。
その子は友達が塾からいなくなった後も、勉強の手を緩めることはありませんでした。
もともとそこまで勉強の才能はなかった子ではあったのですが、努力を続けた結果、学年一位を勝ち取ることもできたんです。
そして、高校では陸上をやりたいということで、千葉県の私立高校を受験し、一発で合格していきました。
私がお伝えしたいのは、その子の保護者面談時の記憶です。
中3生は進路先の相談をするために、保護者面談を行うのですが、その子の親との会話が印象的だったのです。
面談で聞いたのは、その子の親から子どもへ「勉強しなさい」と言ったことがないとのことだったのです。
では、家で何を話しているのかというと、親子でよくお菓子作りをやっているという話だったのです。
その生徒の趣味がお菓子作りでしたが、親と子はその話で盛り上がっているだけらしいのです。
私は不思議な気持ちになりました。
会話がお菓子作りという家で育てられた子が、こんなに勉強するようになるのかと。
ここからは私の推測ですが、そのお菓子作りの会話の中にヒントがあるのでしょう。
子どもが興味のある話題は、子どもを雄弁にします。
子どもと親の会話が円滑に活発に行われれば、その会話の流れで子どもに大事なことを伝えることも可能なんでしょう。
私から見ても、この子の親は聡明な方でした。
きっと直接的な言葉がなくても、子どもを促すことはできるのでしょう。
もちろん、この保護者の方からの具体的な言質をとったわけではありませんが、きっとそうなんだと思います。
優秀な子には優秀な親がいるのです。
もし、子に対して不満があるのなら、まずは親が賢く振る舞うことが大事なんだと思いますよ。
ただ「勉強しなさい」では芸がないですからね。
子どもが納得して勉強に向かうためにはどうしたらいいのか、考えてみましょう。
ぜひ工夫して子育てをしてみてくださいね。
それでは、今日はこの辺で。