春期講習9日目です。
うちの塾生の中には極端に国語ができない子がいます。
その子たちは、やはりというか当たり前というか、成績は伸びていません。
そりゃ当たり前のことで、われわれ日本人にとって、国語ができないのは致命的なのです。
なにせ、すべての教科の問題は日本語で書かれているわけですからね。
この日本語が極端にできないというのは、実は親子関係に問題があります。
すべての家庭とはいいませんが、極端に家庭での会話が少ない場合が多いのです。
そもそも分からない言葉は自然と身につくのではなく、親が子どもに教えることで身についていくものですからね。
会話の流れで子どもが疑問に思った言葉の意味を説明してあげるといいのです。
たまに難しい言葉の意味を質問してあげるのも効果的です。
そういうやりとりを続けていくと自然と言葉の意味を覚えていくのです。
別に親が子どもの横にいて言葉を教えろと言っているのではありません。
そうではなく、自然の流れで言葉の意味を教えてあげるといいと思うのです。
親もわからない言葉は親もいっしょに調べてあげないとダメです。
当たり前のことですが、親がわからない言葉なのに、子どもが言葉の意味を理解することはないですからね。
ちなみに、ある程度、言葉の意味を教えてあげると、あるときから少しずつ自分で調べるようになっていきます。
学校の国語の授業もわかるようになるので、言葉の覚えるスピードも一気に上がってくるのです。
このように親子の会話をきっかけにして、言葉を知る経験を子どもはしていくのです。
うまい具合に流れができてしまえば、親の労力は圧倒的になくなっていくことでしょう。
では、中学生になっても国語ができないのならどうしたらいいのか。
それは、小学校の語彙問題やら、読解問題から解き直さないといけないでしょう。
国語が壊滅的にできないという子は小学生低学年の国語の問題すら解けない可能性があるのです。
逆にいえば、国語ができなくなるというのは、小学校の低学年くらいから始まっていくのです。
そう考えると、そこからの長い学生生活をずっと国語ができないままで過ごすことになってしまいます。
当たり前ですが、高校入試も大学入試も突破はできないでしょうね。
うちの塾生もこのまま手をこまねいていてはマズいですから、あがいてみようかなと思います。
本来なら自分の力で伸びてほしいのですがね。
ただ、このまま待っていても変化はなさそうですから、やれることをやってみようかなと思います。
もちろん、大変な作業になりますし、成果が出るかも保証はできませんがね。
こればっかりは本人次第ですからね。
それでは、今日はこの辺で。