子どもが勉強に対して思うこと。

スポーツが好きなら、そのスポーツの練習を頑張ろうとするでしょう。

学校では部活に入り、放課後も習い事などでそのスポーツの練習をします。

その目的は、そのスポーツをうまくなりたいからですよね。

 

だからこそ、率先的に練習しようとするわけです。

しかも、そのスポーツが好きだから、いくら練習しても楽しくてあっという間に終わってしまいます。

 

夢中になって練習しますからね。

没頭していれば、たちまち時間は経ってしまいますから。

 

しかし、怪我などをしてうまく動けなくなったり、試合のレギュラーになれなかったり、はたまた全然うまくならなかったりしたら、どんどんそのやる気はそがれていきます。

下手をすると、もうやるのもやだという感じで、そのスポーツ自体を辞めてしまいます。

 

それでも体を動かすのが好きなら、違うスポーツに挑戦します。

部活を変わり、そこでそれなりに活動していきます。

ただ、一度挫折をした子というのは、他のスポーツにいってもなじめません。

 

結局は、練習しても上達はせず、レギュラーにもなれないわけです。

そうして、学校の部活を不完全燃焼で引退していくことになるのです。

 

これはスポーツでの例ですが、これを勉強に置き換えれば、勉強でも同じことがいえるのです。

勉強が好きな子というのは、勉強を夢中になって行うことができます。

それこそ、何時間でも熱中することが可能なんです。

 

勉強が好きな子というのは、考えて答えを導くことに快感を覚えますので、自分で考えて答えが出せたら楽しくて仕方ないのです。

まるでゲームを攻略するように、問題を解いていくのです。

 

まぁ、ここまで勉強が好きな子というのは稀な存在ですけどね。

それでも、本当に勉強が好きな子というのは、こういう原理で動いているのです。

 

しかし、勉強が好きだった子も挫折を味わうと、途端に勉強が嫌いになります。

それは、スポーツの例と同様のことです。

勉強の内容が難しくなって考えても答えが出せなくなり、いくら勉強を頑張っても成績は上がらなくなり、挙げ句の果てには学校の授業がわからなくなっていくのです。

 

こうなると、途端に勉強が嫌いになります。

あれだけ勉強が好きで、あれだけ問題が解けていたのに、全く勉強に対して興味をもたなくなるのです。

 

これがいつ起こるのかは人それぞれです。

小学生の低学年の子もいれば、高校生になってからの子もいます。

勉強がわからなくなったタイミングで勉強は嫌いになるのです。

 

実は、ここをうまく乗り越えられた子は、勉強が嫌いにならずに成長することができます。

しかし、ほとんどの子が乗り越えられないのです。

だから、成績が下がっていくし、親が勉強しろといってもやらなくなるのです。

 

子どもが発信している勉強がわからなくなっている兆候を見逃してはダメなんですよ。

そこにうまく気づいてあげないと、取り返しのつかないことになるのです。

 

私も中1の数学でつまづいたことを覚えています。

「ー(マイナス)」という概念がどうしても理解できなかったんです。

そこを私の母親は見逃しませんでしたね。

 

私が勉強がわからなくなっている気配に気づき、「勉強わからなくなっているんじゃないの?」と聞いてきたのですから。

なぜそんなことができたのかはなぞですが、私はギクっとしたのを覚えています。

 

そこから、私は「ー」について考え始めました。

問題を解いて考察し、何度も解いて理屈を覚えていったんです。

そうすると、いつの間にか分からなかったことは解決できていました。

 

わからないからと諦めていたらと思うとぞっとしますが、私はそこで立ち向かうことで勉強の挫折を乗り越えたのです。

しかし、これは母親の言葉が大きかった気がしますね。

 

子どものささいな兆候は見逃しがちですが、毎日子どもを見続けていれば、その子の機微がわかると思います。

ぜひ子どもがどう勉強と向き合っているのかを確認してみて下さいね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。