塾に入って数ヶ月の子がいます。
この子、塾に入る前は他塾には通っていたものの、ほとんど勉強している経験はありませんでした。
だからこそ、成績も低空飛行といった感じです。
ただ、国語はできる子でした。
国語ができるということは、すべての教科ができる可能性があるということです。
実際に数学を指導していても、最初は全く問題を解くことができませんでした。
一度教えても定着はせず、次の週も同じことを指導して、口頭試問をしながら考え方を丁寧になぞっていきました。
すると、最近、少しずつですが、できるようになってきたのです。
しかも、図形の証明です。
数学で嫌いになる分野ナンバーワンの箇所で、その子は少しずつできるようになってきたのです。
これは、国語力があるおかげです。
証明は文章で成り立つことを説明しなくてはいけません。
文章で書く以上、国語力がなければ解けるわけもないのです。
実際に、国語力がない子もうちの塾にはいますが、その子には何度教えてもできるようになりませんし・・・
実際は書けるようになってはいるのですが、それでも言葉の意味は理解できていないのです。
確認テストを何度も繰り返し解かせてなんとか合格できるレベルなんですよね。
それでは真にわかっていることにはならないのです。
こうして国語力の違いで、差が生まれてくることになるわけです。
他にも、塾に入って1年以上経過している子がいます。
この子も塾に入る前は全くといっていい程、勉強していなかった子です。
しかし、うちの塾に入ってからいきなり成果を見せ、そして、少しずつ理解を深めてきたのです。
もともと理解できるだけの才能があった子ではあったのですが、一つ一つの授業内容を見事に吸収していくのです。
あれほど苦手だった英語も、英作文ができるレベルまで成長してきました。
英作文は英語の構造をしっかりと理解していないとできるようにはなりません。
この子は何度も授業を受け、何度も失敗すること、英語のルールを身につけることができるようになったのです。
1年はかかりましたが、1年以内にできるようになるのは才能がある証拠です。
しかも、英語をこじらせてから、理解をするのは至難の業です。
それでも、しっかりと成果が出てきたんですよね。
このように、うちの塾では少しずつ成果を出して行く子が多いです。
それもうちのやり方に合わせて勉強をしてきたことがもとにあるのです。
どんな子もそうですが、きちんとしたやり方で、相当量の勉強をしないと成績は伸びてきませんからね。
うちのやり方を愚直に守れる子って、それだけで立派なんだと思えますよ。
うちの塾は優秀な子が多く在籍しているわけではありません。
むしろ、底辺から這い上がっていく子が多いかもしれません。
それでも、挫折して諦めてしまう子も多いですけどね。
大事なことは、塾のやり方にきちんと従うことです。
その塾がきちんと成績を上げられる塾ならば、塾のやり方に素直に従うことで成果は必ず出てくるはずですよ。
それでは、今日はこの辺で。