本屋さんなどで勉強のコーナーを歩いていると、魅力的なタイトルの本が並んでいることと思います。
例えば、「偏差値40から東大に合格!!」「東大生が教える最強の勉強方法。」などです。
えっこんなことできるの!!
とびっくりして本を買ってしまう人もいるでしょう。
しかし、これにはカラクリがあるんですよ。
実は、この偏差値40の人ってもともと頭がいいんです。
えっ、じゃあこれ詐欺じゃないですか!!と思ってしまうとは思いますが、決して詐欺ではないんですよ。
偏差値って集団の平均値から割り出されるものなんです。
もし、頭のいい集団の中に凡人が放り投げられたら、たちまち偏差値は下降を始めます。
頭のいい集団なのですから、もともとの平均値が高いんです。
基本的に偏差値は平均値と同じなら50と表示されるものです。
偏差値40は確かに平均値よりもはるかに低い点数ですから、その集団では落ちこぼれといえるでしょう。
しかし、あくまで頭のいい集団における位置関係なんです。
普通の集団なら、優秀な偏差値を出せると思いますよ。
そして、こういう集団にいるからといって、みんながみんな優秀とはいかないんです。
そもそも勉強しなければ、どんな人だって成績は下がっていきます。
しかも、頭の良い人たちがいる集団ですよ。
当たり前のことですが、授業内容もかなり高度なものなんです。
それについていくのはそんなに簡単なことではないんですよ。
ただ、こういう人が偏差値40まで落ち込んだところで、もとが優秀ですから一年くらいで大学に進学できちゃうんです。
それが最高峰の大学である東京大学であっても、こういう人は合格できちゃうんですよ。
つまり、こういう本を書いている人は、そもそもが頭が良いことが多いんです。
子どものころから何も勉強せずに遊んでばかりいる子が、同じことを成し遂げることはできないんです。
たとえ、高校に入ってから落ちこぼれになっても、その前にしっかりと勉強してきた子は逆転合格を実現することができるんです。
かの有名なビリギャルだって同じです。
あの子が通っていた高校は中高一貫校の有名私立校なんです。
ギャルになり遊んでばかりいて成績は底辺まで落ちましたが、もともとその学校に受験で受かっている過去があるんです。
根が賢い子なんですから、ああいう逆転劇を実現できたんですよ。
それを本では面白おかしく誇張して表現していますけどね。
そもそもあの短期間に英語を慶応レベルまで持ってなんてできませんよ。
結局は子どものころに、いかに勉強してきたかが大事なんです。
小学生のときに遊んでばかりいる子と、きちんと勉強してきた子は大きな差ができるってことです。
努力を経験しない者が逆転人生を歩むことはできないんですよ。
努力は何でも構いませんけどね。
スポーツでも努力してきたことは大きな経験になりますしね。
何かに熱中できる経験は勉強であれスポーツであれ経験させた方がいいでしょうね。
何も頑張ったことがない子は、今後も何も頑張れないことが多いです。
ぜひ、自分の子ががむしゃらに努力できるものを探してあげてくださいね。
それでは、今日はこの辺で。