褒めるのは簡単なことですよ。

保護者面談を通して生徒のことを親から聞くと、塾で褒められたことを嬉しそうに話すのだそうです。

実際に私はどの生徒もいいところがあったり、成長が見られると褒めるようにしています。

 

できの悪い子ほど、褒められ慣れていないですから、私に褒められることが嬉しいんでしょうね。

ただ、私も生徒を喜ばせるために褒めているのではなく、実際に褒めるべくして褒めているんです。

 

塾講師によっては、生徒の機嫌をとるために褒めてあげたりする場合もあります。

生徒のやる気を促すためだったり、生徒に少しでも勉強を好きになってもらいたいと思って褒めたりするのです。

 

しかし、それは計算あっての褒めですので、生徒も意外に気づいてしまうんです。

講師が心から褒めようと思って出た言葉でないかぎり、子どもは喜んだりしないんですよね。

 

私は心から生徒を褒めるようにしているんですが、それは生徒へのハードルを自在に変化できるからです。

勉強ができない子はマイナスからのスタートですけど、そこからでも成長はできるわけですよ。

 

例えば、マイナス100からマイナス98になったとしても、プラス2されているわけです。

これって立派な成長なんですよ。

 

まぁ、これは極端な例ですが、ハードルを低くしてあげれば、その子の成長を素直に感じることができるんです。

それができてしまえば、心から褒めることが可能になるんですよ。

 

褒めるのが難しいというのは、子どもに求めるハードルが高いから難しいんです。

親自身が優秀だと、子どもの不出来にイライラしますからね。

なんでうちの子はこんなこともできないんだと思ってしまえば、褒めることは難しいでしょう。

 

大事なことは子どもの目線に合わせてあげることなんです。

その子が頑張って成し遂げたことは、どんなに小さなことでも成長ととらえてあげたらいいんですよ。

 

親にとっては大したことない行動だったとしても、その子にとっては偉業なのかもしれません。

その偉業達成を親が認めなかったら、その子はやる気を失っていくことでしょう。

 

人間にできることは限られています。

ただ、それは能力がまだ成長仕切っていないからなんです。

成長に伴ってできることは増えていくはずなんですから、長い目で見る必要があるんですよ。

 

ちなみに、成績優秀者は私が設定しているハードルも高めですよ。

だからこそ、なかなか私には褒めてもらえないんです笑

 

とはいえ、こういう子は色々な場所で褒められてきた子ですからね。

そこまで褒められることに飢えていないんですよ。

 

子どもを伸ばすのに、褒めることは必須です。

そして、褒めるのは心からそう思えるときにしかしてはいけません。

 

心から褒められるようになるためには、子どもに要求するハードルを低めにしてみてください。

周りの子が簡単にできることでも、その子にとっては難しいことはたくさんあるんですから、自分の子の苦労を感じ取ってくださいね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。