受験生にとって、模試の結果というものほど気になるものはありません。
結果を見て、それ次第で一喜一憂するのも仕方のないことです。
ただ、その模試はもう終わったことなのです。
失敗を悔やんでも結果が変わるわけではありません。
それよりも、頭を切り替えて何が足りなかったのかを早急に考えないといけません。
次の模試、ひいては受験本番で同じ失敗をしないためには、できないことをできるようにするしかないのです。
模試の結果というのはそれを教えてくれるわけですから、その結果をよく見て自分の弱点を把握することが肝要なんです。
模試のやり直し、見直しはすでに終わっていると思います。
当たり前ですが、模試のやり直しは模試を受けた後すぐにやらないとダメですからね。
模試の当日に解答解説が配られたのなら、その日のうちに自己採点を済ませ、1週間かけてやり直しをしないといけません。
結果自体は1ヶ月弱後に来るわけですが、そこからやり直しをしても遅いですよ。
なぜなら、模試を解いた記憶など、すでに吹き飛んでいるでしょうから。
そこから復習したところで、模試を解いているときに考えていたことを忘れてしまっては効果が薄くなります。
模試の結果というのは、あくまでもそのやり直しを見た後に届くものです。
やり直しをした上で、再度解き直しをするのは推奨できますけどね。
模試の結果を見るときに意識してほしいのは、平均点と偏差値です。
平均点を見れば、ライバルたちの動向が読み取れます。
自分の点数が平均以下なら周りの子に負けていることとなるのです。
当たり前のことですが、平均以上をとらないと偏差値50以上の大学に受かることはできません。
平均を上回っていたとしても、偏差値が上がっていなければ、自分の頑張りが周りに負けていることになります。
偏差値というのは、平均を基準として設定されるものですから、その偏差値が上がっていない、もしくは下がっているとなれば、周りの実力が上がっているのに自分は変わっていないことになるのです。
例えば、前回の模試で自分の偏差値が55だったとします。
次の模試で点数が上がっていたとしても、偏差値が54に下がったら、周りの努力に負けていることになるのです。
そういう意味で偏差値は自分の立ち位置を教えてくれるわけですから、注目するのは当たり前の項目なのです。
次に確認するのは、大学の合格判定です。
ただ、この項目はただの参考にしかなりません。
模試の判定というのは、厳しくつけるようにしているので、仮にD判定だったとしても合格する場合もあるのです。
とはいえ、判定も良いものであるべきですけどね。
ただ、A判定などは余裕で合格する人にしかつかない判定なので、A判定が出ていなくてもそこまで気にすることはありません。
模試の結果を分析すると、いろいろなことが分かってくるのです。
逆にこの結果を軽んじてしまうと、大学合格にどこまで近づけているのかはわからないでしょう。
現実は現実としてしっかりと直視することは大事なんですよ。
もし、塾に通っているのなら、その先生に模試の見方を指導してもらうといいですよ。
なかなか生徒本人ではわからないこともあるでしょうから。
大事なことは結果に一喜一憂するのではなく、その結果を見て次への糧にすることなんです。
これは受験生ではない子たちも同様ですよ。
自分が志望校に合格できるかどうかは、模試の結果が導いてくれるでしょう。
結果を確認して、次の戦略を立てていきましょう。
それでは、今日はこの辺で。