得意教科は2つはほしいですね。

最近の生徒を見ていると、得意教科がない子が多いと感じます。

ちょっと前までは、数学だけは得意とか、英語だけは得意とかあったんですが、得意科目があるどころか、すべて苦手科目って子が多くなりました。

 

ちなみに、この得意科目って技能教科でもいいんですよ。

体育だけは得意・・・美術だけは得意・・・でも構いません。

それすらもいなくなってきたんです。

 

これは、生徒の無気力化が促進して生きている結果です。

今の世の中は明るくないですからね。

 

日本はかつての繁栄はなくなり、近隣国との競走に負け、円安による物価高に苦しんでいます。

世界はロシアのウクライナ侵攻が長引き、中国の台湾問題、北朝鮮のミサイル問題と暗いニュースばかりが続いています。

 

しかし、いくら日本が落ちぶれたといっても先進国であることは変わらず、物価が上がったといっても生活水準が変わったわけではありません。

貧困家庭は増えたのでしょうが、平均的な日本の家庭の生活水準はまだまだ落ちぶれたとはいえません。

 

子どもはスマホを買い与えられ、それでゲームやSNSで遊んでいます。

そこにハングリー精神はありません。

勉強を頑張り身を立て社会の役に立ちたいと考える子がいないのです。

 

だからこそ、子どもたちの学校での振る舞いも変わってきているのでしょう。

何かやる気が起こらない・・・そういう無気力な状態が続いてしまったんでしょう。

 

これはコロナの影響ももちろんありますがね。

それもあって、目を輝かして何かをがむしゃらに頑張る子が減りましたね。

 

話が逸れましたね。

子どもが無気力なのは置いておいて、それでも得意教科は2つはほしいですね。

それは受験で勝負するのに必要だからです。

 

受験では純粋に点数勝負となります。

どれだけ学校生活を頑張っていても、合否を決める大きな要因は点数なんです。

点が低い者が不合格になり、点が高い者が勝ち残って合格するんです。

 

であれば、受験で大事なことはどうやって合格点を確保するかになってきます。

当たり前のことですが、入試問題は難しいです。

その入試を5教科分解かないといけないのです。

 

すべてのテストで高得点を狙うのは難しいとしても、得意教科だけは高得点がとれる・・・

その状況であれば、合格への計算が成り立ちます。

 

もちろん得意教科でこけてしまえば、その計算は成り立ちませんが、それでも苦手教科よりも計算はできます。

逆に得意科目がない状態であれば、5教科の入試のどれも計算が立たず、運が悪ければ落ちてしまうことになってしまうのです。

 

これは大学入試で大きな問題となります。

高校はただでさえ科目数が多いですからね。

得意科目がない子では、大学受験で合格点をとることは難しいでしょう。

 

大事なことは、受験で勝つために必要な条件は何なのかということです。

得意科目を作るのは容易ではありませんが、得意科目を作ることで合格が近づくのです。

 

とはいえ、得意科目というのは、その教科を好きだということが前提になりますけどね。

そもそも勉強が嫌いな子には得意科目が生まれにくいんですよ。

 

結局は、普段から勉強をすることが大事なんです。

その日常の中で、少しずつ勉強が好きになり、そこから得意科目を見つけていくしかないんですよね。

 

勉強しましょう。

そして、わかることを増やして、その教科を好きになりましょう。

それをうまくいかせることで、合格はぐっと近づきますよ。

 

 

それでは、今日はこの辺で。