人に頼ることができる子とできない子。

塾講師を長年やっていると、子どもは次のように二分されます。

それは、人に頼ることができる子とできない子です。

どちらも一長一短があり、どちらが上ということはありません。

 

人に頼ることができる子というのは、いざというときに周りの人が助けてくれます。

もちろんそれは、その子も周りの子を助けることができるという条件つきではありますがね。

人に頼りっぱなしで、自分では人のためになる行動をしないでは、その子を助ける人は出てきません。

 

そして、助ける人がいるかぎり、その子は問題に直面しても協力して物事に対処することができます。

社会人になったら必要なスキルだと言えるでしょうね。

なにしろ会社は組織ですから、協力しながら仕事をしないと話になりません。

 

ただ、人に頼りっぱなしの子は、周りが助けてくれなくなると途端に何もできなくなる可能性があります。

自分1人で対処した経験がないわけですから、いざ困ったことになったら何をしていいのかわからないのです。

 

一方で、人に頼ることができない子・・・

こういう子は基本的には人見知りで臆病な子が多いですね。

 

困っていてもなかなか人に頼れない・・・

人に頼れないから、自分でなんとかするしかない・・・

それができなくて困ってしまい、何も行動ができなくなる・・・

 

なんて子がいますね。

しかし、こういう子はダメな例です。

 

人に頼ることができない子の中には、自分の力で問題に対処できる子がいます。

自分で調べて、自分で考えて行動するのです。

良かれと思ったことを実行に移すわけですから、こういう子は勝手に成長していきます。

 

では、勉強においてはどちらの方が向いているのでしょうか?

まぁ、どちらでもいいんですけどね。

人の性格なんて千差万別なわけですから、どちらにしろ問題はないんです。

 

とはいえ、大事なことはその性格ではなく、その心構えなんです。

勉強においては、人に頼っていてはいけません。

結局は自分の力で解決していかなければいけないのが勉強であり、そもそも協力しながら解決できるものではないんです。

 

であれば、自分の力で解決することが何よりも大事になります。

 

人に頼ることができる子は、なんでも人に頼っていないで、自分の力で解決することを覚えた方が良いでしょう。

もちろん、困ったときには人に聞いてしまえばいいのです。

 

ですが、それはあくまでも自分の力で解決しようとしてからです。

自分では何も努力しないで人に頼ってはいけないのです。

 

一方で、人に頼るのができない子は、基本的には自分で行動できるはずです。

大事なことは、すぐに諦めないことです。

どうせ自分でやったってできるわけもないと考えてしまえば、本来できるものもできるようにはなりません。

 

そして、困ったら人に質問をする努力も必要です。

とにかく諦めずに考え尽くしても答えが出ないのであれば、それはもう自分の能力を超えているのです。

 

自分の手に負えない問題は、自分では対処できませんからね。

そういう時は遠慮なく質問してしまえばいいんですよ。

 

まぁ、どちらにしろ大事なことは、勉強ができるようになるためには何が必要なのかを考えることですね。

最低なのは、行動に移さないことですからね。

自分の性格を把握したら、自分の足りないところを補うように行動することが大事だと思いますよ。

 

 

それでは、今日はこの辺で。