夏期講習2022 21日目

夏期講習21日目です。

 

私は生徒を指導するとき、なるべく答えを伝えないようにしています。

生徒が解いている姿をじーと見て、どうやってその問題に取り組んでいるかを眺めます。

 

もちろん、答えをすぐに教えてあげたくはなるのですが、あまりにも早く答えを教えてしまっては、その子のためになりません。

最終的には自力で解けないといけないわけですからね。

なるべく答えを自分で出してほしいわけです。

 

生徒が何も手が動かず、これは放っておいても答えは出ないなと思ったら、ヒントを出します。

ここでも簡単には答えは教えません。

考え方の道筋を示してあげて、自力で解くように促すのです。

 

ここで答えが導け出せれば良し、導け出せないのであればようやく解き方を説明します。

ここまで引っ張ると、生徒もかなり考えているので、私の解説がすんなり頭に入ることになります。

 

私が見たいのは、生徒がどういうアプローチで問題に挑んでいるのかです。

何もせず、ボーと考えている子は、自力で問題を解くことは難しいです。

一方で、手を動かして考えている子は見込みがあります。

 

自分なりに工夫して解こうとする姿勢は、とても貴重なのです。

こういう子は100指導しなくても大丈夫です。

50・・・いや、30を教えればあとは自力で考えて答えを出すことができるでしょう。

 

そもそも、100指導されないと答えが出せない子というのは、テストで点数はとれません。

これは補助輪がないと自転車が乗れないことと同じです。

その状態では、いつまで経っても自力で自転車を走らせることはできませんよね。

 

塾講師にとって、見守るというのも立派な技術です。

ほったらかしはマズいですが、過保護もマズいのです。

適度に手を貸してあげることが、指導の上では大事になってくるんですよ。

 

 

それでは、今日はこの辺で。