生徒がどう教わっているのかを探るのは大事なこと。

私と学校の先生の教え方が違うということはよくあることです。

特に、若手の先生が指導されている場合は、「?」がつくような教え方をされている場合があります。

 

正しい知識ならいいのですが、それでも間違ったやり方や間違った理由を説明されていた場合は、私はすかさず訂正します。

まぁ、学校の先生も悪気があって間違えているわけではないので、やんわりと先生の尊厳を傷つけないように訂正します。

 

ただ、たまにですが、学校の先生が間違った内容を教えてしまうことがあります。

ろくに調べもせず間違った知識を指導してしまうことは、残念ながら一定数あるんですよね。

 

これは大学生上がりの新人だったりが陥りやすいです。

間違った知識だよと先輩の先生に指摘をされれば、その先生も気づくのでしょうが、先輩もすべてを把握しているわけではないですからね。

さすがにミスは起こりえるのです。

 

若手の先生はそのミスを反省し、次に活かせばいいわけです。

私も若い頃は勘違いで指導していたこともありましたからね。

間違いは誰しもがあることなので、ある意味仕方のないことでもあるのです。

 

ただ、問題なのは、習った生徒自身がそれを信じてしまうことです。

素直な生徒ほど、信頼している先生の言葉を真に受けてしまいますからね。

間違った知識をそのまま受け入れてしまうことはありえるのです。

 

私たちのようなベテランの講師は、そういう間違った知識を持った生徒を見つける必要があります。

例えば、私が指導しているやり方で問題を解いていないときです。

そういうときは、どういう意図でそういう解き方をしているのかを尋ねます。

 

説明下手な生徒もいますので、なぜそういう思考に至ったのかの全容をつかむことは難しいのですが、大半の生徒は学校で教わったやり方を素直に実行しているのです。

 

生徒との会話で、その先生がどういう意図で授業を行ったかを探ります。

つまり、学校の先生の狙いを調べるわけです。

 

そして、学校の先生の狙いが私と同じ方向を向いているならば、私はやり方自体を咎めることはありません。

別に私のやり方がすべてではありませんからね。

学校の先生のやり方の優れていることだってあるんですから、良いものはそのままにしておくんですよ。

 

とはいえ、学校の先生の狙いが浅はかだった場合は、大いに訂正をします。

それは、その子に不利益になると判断してのことですが、そのままのやり方を許容しておくことはできないんです。

 

学校の先生の中にも、上手な教え方をされている方はたくさんいます。

ただ、私たちは学校での指導を完全に信じることはできないのです。

それは、小・中・高のどこであっても同じです。

 

生徒がどういう環境で指導をされているのかを探ることは大事な塾の仕事です。

どうしたって連携をしなくていけないのですから、これってあたり前のことなんですよね。

今後もできるかぎりではありますが、生徒がどう教わっているのかを探りながら指導していきたいですね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。