私、昔ですが、結構、乱暴な車の運転をしていました。
親からも「もっと安全運転で!!」と言われていましたが、無視していたんですよね。
あるとき、運転中、接触事故を起こしてしまいました。
幸いなことに命に関わるような事故ではなかったので、相手の車の修理代を払うだけで事なきを得たのですが、ここから私は危ない運転を辞めました。
今までも事故は起こしていたのですが、人と関わる事故はなかったんたんですよね。
しかし、この事故は相手に迷惑をかけるものでしたから、私はかなりショックだったんです。
もう二度と人に迷惑をかけたくないと思ったので、そこからは安全運転をするようになりました。
怪我の功名とでもいうのでしょうか、一度の失敗を経て自分を変えることに成功したわけです。
この出来事からわかるように、人というのは手痛い失敗をしないかぎり、反省をしないということです。
それこそ、自分の行いを変えるのは、かなりショックのある出来事に遭遇しない限り難しいでしょうね。
子どもたちも同じで、大人がどれだけ注意しようが、行いを変えることはないですね。
悪い行いを続ければどうなるのかを大人はわかっているわけですが、子どもは経験していない以上わかるわけもないんですよね。
だから残念ながら親の声は子どもに届きにくいんです。
これって塾講師と生徒でも同じで、いくら勉強に関する注意をしても生徒に伝わらないケースが多いんです。
良かれと思って言ったことも、生徒の耳には届かないんですよね。
だからこそ、私は生徒に失敗を経験してほしいと願ってしまいます。
どれだけ有意義なアドバイスも届かないなら意味はないわけです。
そして、それが届くようになるためには、失敗をしてそれを後悔してほしいのです。
逆にずっとうまくいきつづけている生徒は、いつか成長しないときが来るだろうなと思ってしまいます。
うまくいっているときは、反省することもないですからね。
自分の欠点に気づくことはできないわけです。
実は、先日、定期テストが終わった高校生が大失敗をしたそうなんです。
この生徒は、推薦で大学に行こうと考えているので、定期テストの点数はとり続けないといけないんですよね。
だから、定期テストで失敗するわけにはいかないんです。
その生徒、私に「やっと先生が言ったことがわかった・・・」と悲しげに言ってきました。
私が散々「毎日、勉強しないと、高校の定期テストは点数がとれない」と言ってきたのに、この子は軽視してきたわけです。
それでこの結果ですからね。
失敗をして、大いに反省しているわけです。
私はここぞとばかりに「な、だから言っただろ?高校の勉強は中学の倍以上だと言ったこと、やっとわかっただろ?」と言っておきました。
慰めることなんて言いません。
あれだけ言ったのに言うことを聞かない生徒が悪いわけですから、大いに罵倒してあげました。
こういうタイミングじゃないと、この子に私の言いたいことは伝わらないですからね。
大いに反省して、次に活かしてくれればいいのですが、まぁ、また同じような失敗をしでかすことでしょう。
何度も何度も刷り込んで初めて人は変わってきます。
諦めずに何度も説教してやりますよ笑
それでは、今日はこの辺で。