「書く」ことから逃げちゃダメ。

最近の子を指導していると、「書く」という行為を嫌がる子がいます。

何度も書いて覚える・・・そういう行為をやってこなかったのか、「見る」で用語を覚えようとしがちです。

 

確かに、効率を考えたら「見る」の方が早く用語を覚えることができるでしょう。

しかし、その場合いざ字を書いてみようとすると、書けないことが多いです。

もしくは、誤字があっても気づかないことが多いですね。

 

一方で「書く」ことをメインにして覚える子というのは、その練習が間違ったものでないかぎり、しっかりと覚えることができます。

手もその言葉の書き方を覚えてしまうので、誤字も少なくなるのが普通です。

 

「書く」ことが敬遠されるようになったのは、小学校から漢字練習がなくなったからでしょうか。

以前は漢字練習帳に、漢字練習をして漢字を覚えるのが当たり前でした。

最近でも、漢字練習を課してくる先生はいなくはありませんが、一時期に比べてかなり少なくなったような気がします。

 

家でも鉛筆を持って練習するという行為を推奨しなくなりましたね。

これは共働きの家庭が多くなった弊害でしょう。

母親が近くで見てあがることができなくなったわけですから、子どもが「書く」練習をすること自体を監督できなくなったんです。

 

親が「書く」という子どもの行為を確認していれば、字の書き順にも気をつけることができるでしょう。

書き順がでたらめなら、きちんと書き順を意識するように仕向けるでしょうから。

 

書き順がでたらめな子の多くは、字が汚いという傾向もあり、そうなるとますます用語を覚えるのが不得手になります。

用語が覚えられなければ、テストで正答を書くことができなくなるわけですから、テストの点数も上がることはありません。

 

スマホやタブレットの普及で、「書く」という行為がどんどん廃れています。

だからこそ、「書く」という行為を忘れてはいけないのです。

 

テストで高得点をとる子の多くは、何度もノートに書いて用語を暗記しようとします。

定期テストなどでは、学校ワークを何度も解き直しをすることで、その内容の大事な用語を覚えることができるのです。

 

「書く」ことは勉強の基本であることは、昔から変わっていません。

成績優秀な子になってほしいのであれば、できるだけ親が「書く」ことの大事さを伝えてほしいですね。

 

私が生徒の能力を測るときに見るのは、「書く」という姿勢です。

鉛筆の持ち方から、「書く」ときの姿勢、暗記するときに何度も書こうとするか・・・そういうところを見れば、その子の成長具合がわかるのです。

 

秀才は努力して成績を上げます。

その方法は単純に「書く」ことを繰り返すだけです。

「書く」これを大事にしてみてくださいね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。