経験してなければ伝えられないのか?

経験したことがないことを、伝えるのは難しいものです。

保護者の方が学生時代、勉強を頑張っていなければ、その大変さを伝えるのは難しいでしょう。

 

塾講師というのは、基本的には大学に進学していなければなれないものですから、大学受験のために勉強してきています。

まぁ、中には推薦で大学に受かった人もいるでしょうが、それでも高校時代に勉強を頑張っていなければ推薦をもらえないわけですから、ちゃんと勉強の経験があるわけです。

 

そういう人が指導しているのですから、基本的に自分の体験談を話すことはできるでしょう。

よっぽど行った大学のレベルが低くなければ、それなりに勉強した経験があるわけですから、生徒に勉強のアドバイスができるようになるのです。

 

保護者の方も大学に進学しているのであれば、その経験を子どもに伝えることはたやすいと思います。

ただ、その場合は、子どものできの悪さに一喜一憂してしまうことにもなりますがね。

 

しかし、もし保護者の方が学生時代に遊んでばかりいて、勉強したという記憶がないならば、子どもが置かれている状況を想像することは難しいでしょう。

子どもがどこでつまずき、どこで悩んでいるのかを突き止めるのは難しいのではないでしょうか。

 

そして、保護者の方が勉強の大事さを感じていなければ、子どもに勉強させようという気もおきないでしょう。

そうなると、子どもは自然に勉強のできない子になっていくのです。

 

ただ、保護者の方が自分の過去を憂い、子どもに同じ道をたどってほしくないと考えるなら、子どもにしっかりと勉強させることは可能でしょう。

開き直って「私と同じ苦労をさせたくないの!!」と子どもに言ってしまってもいいのかもしれません。

 

自分は勉強した経験はない・・・だから、こんな生活になってしまっていると感じているなら、子どもには同じ思いをさせたくないでしょう。

であれば、勉強を少しでも頑張って自分のやりたいことができるように持って行くのは大事なことではないでしょうかね。

 

もちろん、親が子どもに勉強させたくないというなら、それはそれでご自由にしてください。

ただ、何度もここに書いていますが、成績には目をつぶってあげて下さいね。

 

勉強しなくてもいいんだと!胸を張って言うのであれば、子どもの成績にいちいち目くじら立ててる場合じゃないですからね。

成績なんて気にしなくていい!!今を楽しんでいれば何とかなるんだ!と子どもに伝えてあげて下さい。

 

経験していれば、それを伝えるのは難しくはありません。

ただ、経験していなくたって、伝える方法はいくらでもあるんです。

 

大事なことは親が子どもにどう育ってほしいのかの明確なビジョンを持つことです。

そこが曖昧なまま子育てをすることが一番ダメなんだと思いますよ。

 

 

それでは、今日はこの辺で。