本気で勉強するのだって準備が必要なんです。

受験生になったら、きっと勉強してくれるに違いない・・・

そう思っている保護者の方々は少なからずいると思います。

しかし、残念ながらその期待に子どもは応えてはくれませんよ。

 

なぜなら、いきなり長時間の勉強をすること自体が無理だからです。

普段から勉強しているならまだしも、日中スマホばかりいじって勉強していない子がいきなり勉強するようになるわけがないんです。

 

自分に置き換えてみましょう。

例えば、ダイエットをしなくてはならない事態に迫られたとします。

今年の夏は家族で海に旅行に行く予定があって、そこで確実に水着を着るんです。

 

そのためにもダイエットをしようと、毎日ジョギングをしようと心に決めます。

さて、それは何日続く自信がありますか?

たとえ30分だけ走ると決めたとて、それが長続きするわけもないんです。

 

できるというならやってみてくださいね。

そうですね・・・3ヶ月は毎日やってみてください。

一日も休まずにですよ?体調不良や台風などの悪天候を除いて毎日実行しましょう。

 

勉強は毎日やるものですからね。

それも30分どころの話ではありません。

毎日2時間以上の勉強をやらないといけないんですからね。

 

きっと普段運動している人ならまだしも、いきなり運動を始めても続かないでしょうね。

夏までに・・・という目標は達成できず、せっかく海に来ても水着を着ることなく海に入れないのかも知れませんね。

勉強だって同じで、何もしなければ、悲しい結末が待っているだけなんです。

 

私が言いたいのは、人は必要に迫られても、いきなりその行動を続けることはできないということなんです。

 

中3生になって、本格的に受験生になったとします。

高校入試に向けて1年を切っているわけで、それに向けて勉強を開始しないといけません。

だからといって、子どもは全く勉強してくれないでしょう。

 

学校でも塾でも、もう受験生なんだから毎日勉強しようと言われているんです。

しかし、普段勉強していない子が勉強を始めることはありません。

なぜなら、その子には勉強してきたという経験もなければ、勉強を継続するための体力だってないんですから。

 

高3生はもっと深刻ですよね。

大学合格のためには、かなりの勉強時間が必要になります。

 

2時間以上は当たり前、土日は予定がないかぎり5時間以上は勉強できるはずです。

これは部活をやっている場合の想定の時間ですけどね。

部活を引退したなら、毎日3時間以上、土日は8時間以上は勉強できるでしょうね。

 

それが大学に合格するための最低条件だと告げられたら、子どもはその通りに行動できるでしょうか?

どうしても大学に進学したいという熱意があるならまだしも、平凡な子がフルスロットルで勉強できるわけもないんです。

 

私が言っている勉強の習慣というのは、こういう問題を解決します。

中1・2の時代に毎日1時間~2時間勉強している子なら、中3になって2時間~3時間の勉強はできるでしょう。

 

高校生も同じですよね。

毎日どれだけ忙しくとも勉強を続けている子は、いざ勉強に専念できるとなったら、かなりの勢いで勉強できるんですよ。

 

いいですか?

夢があり、それを成し遂げたいと考えているなら、最低限毎日勉強することが前提になりますよ。

いざ受験生になったら、本気になって勉強する・・・

そんな子に育てたいなら、家の勉強ルールを徹底させて下さいね。

 

もし、それが小学生時代から徹底できれば、塾なしで偏差値の高い高校に通うことも可能ですし、自力で有名大学に進学することもできますよ。

教育にお金をかけなきゃいけないなんてことはないんですよ。

家でできることはしっかりとやって、できるかぎりお金がかからない教育を選んで下さいね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。