国公立大学に進学するためには・・・

国公立大学をご存じでしょうか?

国や県が運営している大学のことで、学費が安いので有名です。

私立大学に比べたら、最大半額くらいは安いですね。

 

だからこそ、みんなが進学したいと思う大学なんですよね。

大学の学費は家計の大きな負担になることはわかっていますしね。

できるだけ安く納めたいと考えるのは自然だと思います。

 

しかし、それだけのメリットがあるのですから、進学するのは簡単ではありません。

一般入試で進学するというのなら、5教科7科目の大学共通テストで高得点をとらないといけません。

 

そして、その後、各国公立大学で2次試験が行われます。

そこでも7割近くの正解率がないと合格はできません。

このように2回の試験で、2つとも成功しないと合格はできないのです。

 

ちなみに一般入試の他に、推薦入試でも受験はできます。

推薦入試の方が合格確率は高いですが、それだけ競走率も高くなります。

しかも、高校3年間、好成績をとり続けていかないといけないので、大変なのはさほど変わりません。

 

一般入試の5教科というのは、国語・数学・英語・社会・理科のことです。

そして、7科目というのは、文系・理系共通ですと、国語・数ⅠA・数ⅡB・英語リーディング+リスニングの4科目です。

それに加えて、文系なら社会2科目+理科1科目、理系なら社会1科目+理科2科目となっているのです。

 

これだけの教科をまんべんなく高得点をとらないと、国公立大学には合格できません。

地元の国公立大学である茨城大学でも、センター試験時代ですが70%の得点率が必要でした。

共通テストは難易度が上がりましたので、65%程度の得点率が必要になっていますが、それでも十分に高い得点率が要求されるのです。

 

では、これだけの得点率をとるためにはどうしたらいいのか?

当たり前のことですが、苦手科目があってはいけません。

例えば、暗記科目は得意だけど、思考科目は苦手・・・では、国公立大学には行けないのです。

 

ちなみに、これは高校での話です。

小中学校ならもっと高い基準が要求されます。

そもそも、すべての科目で高得点をとれる子というのは、小中レベルの問題で苦戦している場合ではないのです。

 

当たり前のことですが、小中の勉強は楽勝だと思うくらい学力が高くないと、国公立大学は難しいと考えて下さい。

計算は得意だけど漢字は苦手、社会は得意だけど理科は苦手、そんな状態では話にならないのです。

 

なぜここまで厳しいことを話しているかというと、小中学校の勉強は基本的に勉強量でなんとかなるからです。

例えば、漢字が得意になりたいなら、漢字練習を毎日行い、漢字テストで満点を取り続ければいいのです。

 

計算だって同じで、毎日計算ドリルを解かせればいいのです。

小学校の計算はすべての数学の基礎ですから、手を抜いてはいけません。

小学校の計算が苦手な子が中高の数学が得意になるとは思わないで下さいね。

 

すべての基礎を習っているからこそ、小学生の勉強というのはとても大事になるのです。

それこそ、親の力が試されているわけです。

親がしっかりと子どもに勉強をさせていれば、漢字や計算が苦手ということはなくなるでしょう。

 

では、小中がうまくいったとして、高校生になったらどうすればいいのでしょう。

もちろん、すべての教科をまんべんなく勉強していく必要があります。

一番良い方法は、定期テストでしっかりと点数をとることです。

 

苦手科目を作らないように、毎日コツコツ勉強をして、定期テストレベルの問題は簡単にクリアする気持ちで勉強していくのです。

しかし、それでも、得意科目と不得意科目は出てくるでしょう。

 

ただ、不得意科目がある場合は、その教科が共通テストで足を引っ張る可能性があります。

共通テストの得点率というのは、全体の平均で出されるのですから、苦手科目が少しでもあると、どうしても全体の得点率は下がってしまうんですよ。

 

理想は得意科目を2~3科目もつことです。

その教科は毎回の模試でいつも高得点がとれるようにしておくのです。

そうすれば、不得意科目があったとしても、全体のバランスを整えやすくなります。

 

とはいえ、大事なのはトータルバランスですから、不得意科目は少しでも減らす努力をする必要はあるんですよ。

欲をいえば、不得意科目は2科目ぐらいに抑えることですね。

 

当たり前ですが、得意科目が不得意科目に大幅に勝っていないと、全体的なバランスはとれません。

国公立大学に進学したいというのは、願えば叶うというものではないんですよ。

現実にコツコツと努力をしたものだけがたどり着くことができる境地だと思って下さいね。

 

ここまで書いたのはあくまでも私見です。

国公立大学にバンバン進学させている予備校の講師なら、もっと厳しいことを言うかも知れません。

 

大学受験は甘くない世界ですよ。

小中学校で一番になったから、将来は有名大学にだって行けるなんて淡い期待は捨てましょう。

狙うは学校トップではなく、地域トップであり県内トップなんですから!!

 

ずば抜けた成績をとることで、どれだけ厳しい国公立大学にも進学する可能性が出てきますからね。

今からしっかりと計画を練って、突き進んでほしいですね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。