「書く能力」と成績は正比例する。

字を書く能力は成績と関係がある・・・そう言われてピンと来るでしょうか?

保護者の方には学生時代を思い出してもらいたいのですが、成績が良い子って大体字がきれいじゃないかったですか?

 

しかも、素早く字を書いているにも関わらず、字が汚くならないんです。

つまり、字がうまい子って素早くきれいに書くこともできるってことです。

 

きれいな字が素早く書ければ、それだけ勉強の効率はよくなります。

ノートを見返すことで授業を思い出すのも容易になりますし、問題を解くのも速くなります。

また、ミスにも気づきやすくなるんです。

 

これだけ技術が進んでも、勉強から「書く」ことがなくなることはありません。

タブレットが普及してきたものの、まだまだノートや筆記用具は必要ですよね。

勉強と「書く」ということは切っても切り離せないんです。

 

そもそも、なぜ字が汚い子は汚いままなんでしょうか?

学校でも習字の時間があり、そこで字の書き方は習うものですよね。

それでも、一定数、書くのが汚い子が存在するんです。

 

これは、保護者がどれだけ子どもの面倒を見ているのかに関わってきます。

つまり、子育てにどれだけの時間をかけたかが問題ということです。

 

例えば、長男・長女は字がきれいであるという傾向があります。

それは、保護者が時間をかけて、字の書き方を見てあげたからです。

 

丁寧に字の書き方を教え、間違えたら何で間違えたのかを指摘し、きれいに書けたらほめるということをやってきたからなんです。

それこそ、かなりの時間をかけて、子どもに字が書けるように指導してきたのです。

 

しかし、2番目の子になると、同じだけの時間をかけることができません。

子育てになれてきているからか、2番目の子には手抜き子育てが始まるのです。

 

一人目にかけていた情熱を、二人目には同じようにかけることができないのです。

ま、考えれば当たり前のことで、一人目の子には手探りで子育てをしてきたんです。

 

成功と失敗を重ねながら、試行錯誤しながら育ててきたわけです。

時間がかかるのは当たり前なんです。

 

しかし、二人目が生まれれば、その子に対する愛情は100%注ぐことができないんです。

一人目も健在なわけですから、その子にかける愛情をゼロにすることはできません。

必然的に二人目にかける愛情は少なくなるのです。

 

二人目以降の子が、どんどん字が汚くなってしまうのは自然の摂理ともいえます。

当たり前に起こることであり、それを防ごうと努力をしないかぎり避けることはできません。

 

このように子育てのメカニズムが「書く能力」に関わっているのです。

しかし、このまま字が汚いままでは、二人目以降の子の成績は上がってこないのです。

 

できれば、一人目と同じように書く能力を鍛えてあげてほしいです。

特に小学生の時期に書く練習をひたすらさせてください。

美しい字を目指す必要はありませんので、見やすくきれいな字が書けるように心がけて下さい。

 

一番いいのは、漢字練習でしょうかね。

漢字練習帳で漢字を覚えさせながら、きれいな字を書く練習もしてください。

 

保護者の方にやってほしいのは、漢字練習帳の添削をすることです。

子どもが漢字練習をやったら、汚い字には赤ペンで修正してほしいのです。

そして、再度、きれいな字が書けるように練習させましょう。

 

保護者の方が手本を見せても構いません。

とにかく、見てわかるきれいな字を書かせるようにしてほしいのです。

 

ちなみに、最近の小学校では漢字練習の指示は出ていません。

先生によっては出されていると思いますが、全員の先生が漢字練習を指示していないのです。

 

ということは、家庭で漢字練習の指示をしないと、漢字すら覚えられないということになってしまうのです。

漢字能力を鍛えるのも、字のきれいさが関係しています。

 

とめ・はね・はらいなど、漢字には書くために守らないければならないポイントがたくさんあるからです。

きれいな字にするためには、そういう書き順や書き方にもこだわった方が良いんですよ。

 

ぜひ、字がきれいに書けるように、家で鍛えてあげてください。

勉強が教えられなくとも、字を書けるように鍛えることはできると思いますよ。

 

ちなみに、中学生になったら手遅れになる可能性が高いです。

その頃くらいから、保護者の干渉を極端に嫌がるようになりますからね。

小学生のうちに字の能力はあげてくださいね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。