「嘘をつく」
これってダメなことですよね。
でも、人間って嘘をつきますよね。
それは、自分が責められたくないからなんでしょう。
子どもの心理的にいえば、怒られたくないからなんでしょうね。
自分を守るために嘘をついているわけですから一定数の嘘は必要悪なんでしょうね。
あまりにも正論で生きていれば息が詰まってしまいますからね。
しかし、これがクセになってしまうのはマズいです。
何か都合が悪いときは嘘をついて逃げる・・・なんてことが続いてしまえば、それは非常にマズいことなります。
特に勉強において嘘をつくのはマズいです。
勉強ができないという現実から目を背けてもいいことはありません。
できないのならできないなりに努力をしなくていけないからです。
もし、嘘をついてその場から逃げることができても、その勉強ができなかったという事実は何も変わりません。
結局それが自分の首を絞めることになるんです。
なぜなら、そのできなかった箇所はテストでもできないわけで、点数がどんどん落ちていくからです。
ひいては受験でも失敗することになるでしょう。
子どもは様々な嘘をつきます。
例えば、宿題を自分で解いてこない場合です。
わからない、もしくは面倒くさいから答えを写してしまう子がいるんです。
私は宿題ノートを確認する際に、不自然に全問正解になっていたら、その子がちゃんと宿題をやったかどうかを疑います。
「本当にこれ自分でやったの?」
「やりました」
「なんで全問正解なの?1つも間違えなかったってこと?」
「わからないのはテキストで調べて答えを書きました」
こんなやりとりをするのです。
この場合、本当にテキストを調べながらやったのであれば、
「ちゃんと自分で考えなくちゃいけないよ。間違ったら、どこでつまずいているのかがわかるからね。次からは間違ってもいいから自力でやっておいで」と諭します。
しかし、明らかに嘘だと見抜いた場合は、確認テストで確認します。
嘘の場合は、確認テストの結果がひどいですからね。
それでバレてしまうわけです。
そのときは、ある程度は嘘に乗っかった上で
「テキストで調べるのはいいけどそれじゃ理解したことにならないよね。確認テストで点数がとれないってことは理解したことになっていないからね。」と諭します。
本当は答えを写したとわかっていても、最初は流します。
しかし、二度三度同じことをしたら、さすがに雷を落としますけどね。
そもそも勉強で嘘をつかれたら、私は何もできません。
どこがわからないのかもわからなければ、どこを重点的に指導すればいいのかもわからないのです。
もちろん、それが続けばその子は塾をクビになりますけどね。
このように生徒が嘘をついていることを見抜けないと塾はやっていられないんです。
嘘を放置するのはもっともやってはいけないことですからね。
正々堂々勉強に立ち向かっていかないと成績は上がりませんから。
以前にこんな子がいました。
勉強に関しての嘘を突き通す子です。
学校でもかなり嘘をついていたらしく、周りの友達も引いていました。
そんな子が(嘘をついて)塾を辞めることになったんですが、衝撃だったのはその子の親も同じように嘘をついて塾を辞めていったのです。
その嘘の真相はあとでわかったんですけどね。
その親子の知り合いから真実を聞いたので。
どんな嘘をついたのかはここでは書けませんが、「子も子なら親も親だな」と思ってしまいました。
「子は親の鏡、親は子の鑑」です。
どうしても親子は行動が似てしまうんでしょうね。
子の行動は親が監視するのは当たり前です。
子が悪いことをしたら、きちんとしかるべきタイミングで叱ってください。
ただ、親も同じような行動をしたら、それは子どもが悪いのではなく親が悪いことになりますからね。
失敗は誰しもにあるものですが、しっかりとそのダメなところと向き合って成長してもらいたいです。
それが子どもを正しく伸ばす方法だと思いますので。
それでは、今日はこの辺で。