「学校に慣れてから塾に入れます・・・」は間違っている。

小6から中1に上がるとき、塾に入れようか考えるご家庭は多いと思います。

ただ、中学生の生活は今までの小学生の生活と異なるから慣れるまでが大変と考える方が多いですね。

 

確かに新しい友達ができたり、授業担当の先生が教科別になったり、部活に参加しなくてはいけなかったり・・・いろいろな変化があることは事実です。

それらに慣れるまでは、塾などの外部の環境に煩わされたくないと考えのも自然なことでしょう。

 

しかし、勉強の遅れというのは、中学の授業が始まってから少しずつ大きくなっていきます。

最低でも小学生時にそれなりに優秀な成績をとっていないと、みるみるうちに中学の授業がわからなくなるでしょう。

 

最初で勉強につまづいてしまえば、中学の勉強は難しいと感じてしまい、頑張って乗り越えようという気がなくなってしまいます。

そして、どんどん成績が下がり、その時点で塾に入れても手遅れになってしまう可能性があるのです。

 

ちなみに、中学校生活に慣れるというのは、どこまでいったら目標が達成されるのでしょうか。

 

子どもが楽しそうに学校に行くようになってからでしょうか?

子どもが朝起きるのが苦じゃなくなってからでしょうか?

部活に入って、練習で疲れて帰ってきても元気であればいいのでしょうか?

 

このように学校に慣れるというのは、どこまでで達成したのかが不明瞭なんです。

それなのに、中学校に慣れるまで塾で勉強させないというのは間違っています。

もし、慣れさせたいのであれば、中学生になってからすぐに塾に入れて、塾で勉強する環境まで慣れさせてあげればいいんです。

 

最初はキツいかもしれませんが、人は順応性にたけた生き物です。

徐々に慣れていけば、塾に通うことすらも大したことはなくなるでしょう。

 

別に、塾に入れなければいけないわけではありません。

真に中学の生活に慣れるというのは、普段の勉強もしっかりとやらせて初めて達成できるのではないでしょうか。

 

もし、学校に慣れるのが大変だからと家庭学習までしないでいいとなってしまえば、それは子どもをダメにします。

塾に入れないのはいいとしても、家庭学習をやらせないというのはダメです。

最低でも自分で勉強させる習慣を身につけさせながら、中学校の生活に慣れさせて下さい。

 

これは高校に入るときも同じです。

高校で成績が下がってから塾に戻すという考え方は間違っています。

なぜなら、高校で成績がとれないというのは、ただ勉強していないからです。

 

そんな状態で塾に戻しても、結局勉強しないから成績は上がらないという状態になってしまいます。

もちろん、勉強を頑張った上で成績が上がらないのであれば、塾に戻ることも検討した方が良いでしょうけどね。

 

要は、慣れるのを待ってる間に、手遅れになるような状態にはするなということです。

学校に慣れてから塾に入れる・・・それは別に構いません。

ただ、そのためには、家庭で勉強習慣を身につけさせるというのもセットだと思って下さい。

 

慣れるのを待って、勉強についていけなくなって、仕方なく塾に入れる・・・

それが一番最悪の状況です。

であれば、最初から塾に入れて、しっかりと学校の授業についていったほうがいいと思いますよ。

 

ちなみに、金銭的な面で塾に入れるのを躊躇する人も多いかと思いますが、勉強に遅れ始めてから塾に入れようとした方がトータルのお金はかかりますからね。

特に大手の個別指導塾に通うなら、多額な講習費用を請求されても、その額を払って高校受験に向かわなくなりますよ。

入る塾によりますが、後で塾に入れる方が最終的な金額は高くなると思って下さいね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。