この塾を立ち上げた初年度のことです。
とある中3生が3ヶ月という短い期間に、過去問を解くことで急激に点数を伸ばしました。
それこそ、100点以上も点数を伸ばし、第一志望の高校の合格基準もクリアできていました。
しかし、残念ながらその子は本番で失敗し、不合格になってしまったのです。
私はその子がなぜ落ちてしまったのかを考えました。
そして、ある結論にいたりました。
それは、急激に点数を上げたからといって、その子の学力がきちんと身についたわけではないということです。
入試問題や実力テストは、出題される範囲で点数に差が出てきます。
自分の得意な分野から出題されれば点数は高くなり、自分の苦手な分野が出ていれば点数は低くなるわけです。
つまり、出題範囲が変われば点数は変わるわけで、それは「運」といえるのかもしれません。
運が良ければ順調に点数がとれ、運が悪ければ点数がとれなくなるわけです。
これでは、受験に勝つことは難しいでしょう。
もし、そういう子が合格したとしても、それは運が良かっただけですから。
運によって左右されてしまうのが、急激に点数を上げた子の特徴なのです。
どんな世界でも同じですが、地道に努力を重ねてきた子が勝つようにできています。
今までサボってサボって勉強せず、直前だけ頑張って成功する・・・そんな子はなかなかいないんだと思いますよ。
そりゃ倍率自体が低ければ、全員合格することもあるので、一見努力したことが報われたように見えるかもしれません。
しかし、それは状況が味方してくれただけなんです。
決してその子の努力が報われたわけではないんですよ。
ちなみに、上記の子は入試直前はかなり頑張っていましたよ。
しかし、残念ながら短期間で中1・2でサボった分までは埋めることはできなかったんですよね。
中学生にとって高校入試に合格することは人生最初の目標になると思います。
それを最高の状態で乗り越えたいなら、早めに努力を始めることをオススメしますよ。
勉強は始めるのが早ければ早いほど、その恩恵は大きくなりますからね。
それでは、今日はこの辺で。