学校英語教育の限界・・・

先日、教材会社の情報説明会に参加してきました。

これ教材展示会がメインなんですが、そのついでに参加できる説明会なんです。

まぁ、毎年参加させてもらっているんですが、有意義な情報がもらえて、正直ありがたいんですよね。

 

で、その説明の中でこんなことを言っていました。

「英語教育は小・中が英会話を中心にいろいろな表現を覚えるためにあり、高校から英文法を習い英語を理解していくためにある・・・」

これが文部科学省の狙いなんだそうです。

 

これを聞いて、だから小学生・中学生は英語がわからないのかと納得してしまいました。

 

一時代前は、英文法重視の教育でした。

しかし、それでは英語が話せるようにはならない・・・

だからこそ、英会話を中心に教育することとしたのです。

 

このブログでも何度も書いていますが、どれだけ学校で英会話表現を教えようと、子どもたちが英語を話せることは難しいです。

そもそも時間が圧倒的に足りないです。

 

もし、本気で英会話をマスターさせたいなら、一日中英語を話す時間を作らなければいけません。

よく留学をした人が英語を習得するのに3ヶ月かかると聞きますが、それは必要に応じて毎日英語を使っているからできることです。

 

それが毎日英語の授業があるものの、数時間の授業だけでマスターさせようとするのは無理があります。

いくら小学5年生からやっていくとしても、英会話を使う時間を合計すれば、毎日3ヶ月英会話をする時間程度にしかならないでしょう。

 

しかも、3ヶ月毎日12時間以上と5年間毎日1時間では、どちらが英語習得に向いているか分かると思います。

それこそ、英語だけを話さなければいけない期間を3ヶ月設ければいいのです。

 

もちろん、他の教科も英語で指導します。

他教科の先生も説明を英語でやるのです。

耳から目から英語を入れることで、やっと人は言語を習得できるようになるのです。

 

そこまで大げさなことをやらないと、理想の成果は見いだせないでしょう。

しかし、それをやると、今度は我が母国語である日本語能力が衰えるのです。

 

話せなくなるとか書けなくなるとはないでしょうが、ただでさえない読解力がさらになくなっていくでしょう。

母国語だからといって、日本語に触れない時期が続けば、読解力はかなり落ち込むと思います。

 

英語を刷り込むことで英会話能力を鍛えることは不可能だと私は思います。

なぜなら、毎日のように英語を教えている私自身が英語をペラペラ話せないのですから。

情けない話ではありますが、英語を理解はできても話すためには別の能力が必要なのです。

 

もし、私がガチで英語を話せるようになりたいなら、海外に留学するしかないと思っています。

英語漬けの環境に身を置いて、四六時中英語に触れるのです。

それくらいやらないと、自分の頭を英語脳にすることは難しいでしょうね。

 

うちの塾では、英文法を教えます。

なぜ、そういう英語になるのか、どういう文法が使われているのか、どうしてそういう語順になるのか、それを徹底的に指導しています。

 

学校でそれを教えないなら、うちが教えましょう。

そして、学校での英会話の意味を持たせるようにするのです。

英語を塾で理解し、学校で実践すれば、それだけでも英語の習得の近道になるでしょう。

 

ちなみに、もし、自分の子に英語を習得させたいと考えるなら、留学をさせるか、インターナショナルスクールに入学させてください。

それができないのなら、大学に入ってからでも英語習得を目指すのは遅くありません。

休学させて1年間海外に留学させてしまえば、英語は習得できるからです。

 

言語習得は生半可な覚悟ではできませんよ。

それこそ、自分の知らない世界に飛び込む覚悟が必要なんだと思いますよ。

 

 

それでは、今日はこの辺で。