感覚派と理論派。

人には感覚的に物事を考える子と、理論的に物事を考える子がいます。

 

感覚的に物事を考えるというのは、なんとなくで問題を解き正解してしまうのです。

説明を求めても理路整然に説明することはできず、だからといって理解をしていないわけではないんです。

理解といっても自分なりの理解ですけどね。

 

こういう子は周りから誤解を受けることが多いです。

何せ説明ができないのですから、理解をしているというアピールができないのです。

説明させても「なんとなく・・・」としか言えないでしょうね。

 

説明自体ができないのですから、文章などで表現する力が乏しいです。

図形の問題などは直感で解法が思いつくくせに、証明などのような説明を要求される問題が解けません。

 

逆に理論的に物事を考える子は、何事も理解までに時間がかかります。

何せ理解をするまで考え尽くすので、理屈が理解できるまで考え続けます。

 

極端になると、周りからのアドバイスも聞かず考え続けます。

ある意味、いい加減さが少しでもないと、先に進めなくなってしまうのです。

 

しかし、理由を伴って問題を解こうとしていくので、問題を間違えることがありません。

時間がかかるという欠点はあるものの、堅実さがあるので点数が安定していくのです。

 

また、理論派は直感力に欠けるところがあるので、数学の解法が思いつかないということが多いです。

理由を考えながら問題を解いていくと、思考スピードがどうしても鈍化してしまうのです。

堅実ではあるのですが、スピードを要求される科目に弱いのが特徴ですかね。

 

では、どちらがより良いのかというと、残念ながら勉強に限っては理論派が勝つでしょう。

あらゆる試験が理論的に考えることを求めているのですから仕方ありません。

直感で解かなくてはいけない問題自体、試験内だと少なくなっているんですよ。

 

ということは感覚で問題を解くことはなるべく辞めさせないといけないのです。

問題を解く上で、理由を追及しながら解いていくことが大事なわけですから、とことん理由を考えさせるしかないですね。

 

ちなみに、一度感覚派になってしまうと、理論派にするのはかなりの時間を要します。

そもそも性格上の問題でもあるので、完璧に理論派にすることはできませんしね。

 

うちの生徒もどちらかに分類されます。

感覚派の子にはとことん理由を聞くようにしています。

とにかく理由を伴って問題を解くように仕向けていくのです。

 

徐々に理由を考えさせることができれば、問題に根拠が生まれ間違えなくなります。

そうすれば、いかに感覚派といえども、点数は安定していくことでしょう。

 

勉強は理論が大事です。

あまりガチガチに考えすぎると、頭が固くなってしまいますがね。

 

理論的に問題を解くことができれば自信を持つことになりますからね。

ぜひ理由とともに問題を解くクセを身につけましょう。

 

 

それでは、今日はこの辺で。