行きたい高校や大学があるのは、いいことだと思います。
どれだけ高い目標だろうが、その目標を持つこと自体は悪いことではありません。
ただ、それに見合う努力をしていなければ、その目標はあくまで絵空事になってしまいます。
私は塾講師歴が長いですから、どの程度まで勉強すればその目標に行けるかどうかは大体わかります。
だからこそ、どれだけ厳しいのかをしっかりと生徒に伝えます。
生徒から「○○大学に行きたいです!!」と聞いたら、状況次第ではありますが、
「今の成績からここまであげなきゃいけないから、○○まで成績を上げよう。」
「ということは、毎日○○くらい勉強しなきゃダメだね」
「どう、頑張れる?」と答えます。
これは初見の生徒にも同じように対応します。
入塾説明でここまで厳しいことを言われる塾はうちくらいかもしれません。
他の塾は「じゃあ、うちでがんばろう」と言って終わりでしょう。
私はどれだけ厳しかろうが、そこまでやらないと合格できないのだということは、嘘なく伝えたいのです。
そして、それを聞いてもなお頑張ろうと思う子を指導したいのです。
目標を持ち、そこを目指すことはとても大事なことです。
ただ、その高みがどれだけ高いのか、それは生徒にはわからないでしょう。
漫然と頑張っていても、その高みに到達しなければ、目標は達成できないことになります。
勉強の現実は厳しいものです。
点数で判断されるものですから、成績を上げないとその目標の学校に合格できないのです。
どれだけ熱い気持ちを持っていても、行動が伴わなければ目標は達成できないのです。
それを「毎日、頑張っていれば大丈夫だよ」とか「あきらめなければ夢は叶うよ」などと気楽に言うことはできません。
それは嘘になってしまいますからね。
心のどこかで「それじゃ足りないけどね」と思いながら言うセリフは嘘そのものです。
「子どもに現実を教えすぎです。」
と非難されるかもしれませんが、どの程度まで頑張らないといけないのかを知らされないことの方が不親切ではないでしょうか。
目標を達成するために、超えなければいけない壁というのは存在します。
まずはそこを超えることが大事になります。
時間は有限ですから、取り返しのつかないことになる前に、正しい行動ができるようにしましょう。
もちろん、そこまで高くない目標であれば、そこまでの努力は必要ありません。
あくまで厳しいことを言われるのは、厳しい目標に関してのみです。
自分が目指す目標はどの程度のものなのか、それは塾の先生でも学校の先生でもよくご存じだと思います。
身近にいる知識を持つ者に、自分の目標を伝えて、どのくらいの努力が必要なのかを知ろうとするのは大事なことかと思いますよ。
それでは、今日はこの辺で。
※ちなみに、明日は13時オープンです。