子どもに対して難しい言葉を避けて話してはいませんか?
「この子にはまだ早いから」と理由をつけて、難しい言葉を使わずに話していると、その子は言葉に疎くなってしまいます。
子どもと会話をするときは、なるべく難しい言葉を交えた方が良いと思います。
もちろん、子どもがわからなかったり、わからないといった顔をしていれば、その意味を説明してあげてください。
少々面倒くさいとは思いますが、こういう子どもとのやりとりで言葉って覚えていくんです。
以前私は生徒を指導するときは、なるべく難しい言葉は避けて説明してきました。
教科書やテキストに書かれている言葉は難しい言葉もありますからね。
かみ砕いてから教えてあげていたんです。
しかし、最近では難しい言葉はそのまま使って説明するようにしています。
もちろん、その言葉の意味を説明しながらです。
さすがに意味もわからない言葉で説明されても理解はできませんからね。
意味を伝えながら説明するようにしています。
なぜこのように変化したかというと、その子が自分で勉強できるようにするためです。
自分で勉強できない子というのは、そもそも教科書の意味を理解することができないのです。
教科書の言葉は難しいと感じてしまい、読んでも意味がわからないのです。
であれば、調べればいいのですが、大量に分からない言葉が存在すると、調べる気力はなくなってしまいます。
本も同じで、意味が分からない言葉ばかりだと読む気が失せてしまうのです。
これでは、自学はできるようになりません。
自学ができるようになるためには、語彙力を上げないといけません。
そのためには、親子の会話は貴重な体験となるのです。
難しい言葉というのは、意味がわからないから難しいのであり、意味さえ分かれば難しくはなくなります。
むしろ、普段から難しい言葉を使っていれば、どんどんハードルが下がってその言葉は簡単にさえ思えてくるようになるのです。
いずれ高校生になれば、自学が必要になります。
そのときに必要な能力は教科書を自分で読み解く力です。
最終的に自学ができれば、学校の授業に頼らずとも物事の理解ができるようになります。
日本人であっても、日本語は知っておかないと日本文は理解はできないのです。
いつでも始めることはできると思いますので、親子の会話で語彙力を上げていきましょう。
それでは、今日はこの辺で。