無知であることは不利である。

以前、体験に来た高校生がいます。

通っている塾で成績が上がらないからと、うちに体験に来たんですが、別に勉強ができないわけではない比較的優秀な子でした。

 

将来の夢を聞いてみると、まぁ壮大な夢だったので、さぞかしやる気があるだろうと思っていました。

しかし、その後の折り返しの電話でこう言われました。

「なんか厳しそうな塾だと本人が嫌がっているので、入塾は辞めます」と。

 

私はすぐにこう思いました。

「あぁ、自分の夢は、緩~く勉強していれば達成できると思っているんだろうな」と。

そして、こうも思いました。

「無知って恐いな・・・」と。

 

自分がどれだけ頑張ればその夢を達成できるのかが全く分かっていないんですね。

ちなみに、私はその夢にチャレンジして夢破れた子を数人見ています。

その子たちはものすごく頑張ったものの達成することはありませんでした。

 

ということは、私もまだ無知ということなんでしょうね。

どうやれば、その夢を達成できるのかが完璧には分かっていないんですからね。

 

ただ、素人よりかはよっぽどわかります。

夢破れた子たち以上に頑張らなきゃいけないことは明確なんです。

だからこそ、次にその夢にチャレンジする子に出会ったら、めちゃくちゃ厳しくする予定です。

 

多分、上記の高校生は私が厳しそうな話ばかりするから、ビビってしまったんでしょうね。

でも、それが真実なので仕方がありません。

 

いくら塾生がほしいからと、私は嘘はつきませんからね。

おべっかをつかって生徒を入れても、その生徒が不幸になることはわかっていますから。

 

私は生徒がどれだけ頑張ればどれだけ成長するのかがある程度は見えます。

今までの教え子たちがそれを教えてくれたのです。

私の指導に真剣に応えてくれた子たちに出会えたからこそ、私はそれができるのです。

 

今○○点をとっていて、毎日の勉強時間は○○時間、勉強の内容を見て、その子の性格を把握すれば、その子が志望校に受かるかどうかはわかるんです。

その的中率は80%くらいでしょうか。

 

当たることが多いのですが、外すとしても嬉しい外し方もあるんです。

「この子はこれでは落ちるな・・・」と予想しても、「先生、合格しました!!」と連絡がくる。

これは嬉しい誤算ですけどね。

 

多分、世の塾講師の皆さんも同じような能力を持っていると思います。

ということは、それが見える人に教えを請うことは間違っていないんですよ。

自分の子を合格させたい、成長させたいと思うなら、塾に入れることも検討してみて下さいね。

 

ちなみに、上記の高校生、成績が上がらないから塾を変える予定だったのに、厳しい環境は嫌なんですね・・・

よくよく考えてみたら矛盾だらけですね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。