できるようになる子とできるようにならない子との境界線

何人もの生徒を見ていると、本当にいろいろな子に出会います。

最初は、圧倒的に勉強できない子の方が多いです。

そりゃ当たり前のことで、塾って基本的に勉強ができないから入ろうと考えるところですもんね。

 

たまに、すでに勉強ができているのに、もっと成績を上げたいからと入ってくる子もいます。

こういう子は塾に入る前から勉強習慣が身についている子なので、こちらも指導が楽なんですよね。

ただ、応用問題が解けるように指導してあげないといけないので、そこは骨が折れます。

 

勉強ができるできないの区別はあるものの、そこから成績をあげることができるかが問題です。

せっかく塾に入っても成績に変化がないのはつまらないですからね。

塾は成績を上げるのが至上命題ですから、そこは全力で取り組みます。

 

しかし、伸びやすい子と伸びにくい子が出てくるんです。

これは最初の学力は関係がなく、そこから伸びるか伸びないかです。

もちろん、もともと学力が高い子は伸び代が少ないですから、成績を上げるのは困難になるんですけど、それでも伸びる子は伸びるんですよ。

 

その違いは何なのか?

まぁ、要因は1つではないとは思いますが、多分これが大きな要因だと思います。

では、言いますね。

 

それは、「言われずとも動けるかどうか」です。

 

言われて行動できる子も確かに立派ですよ。

でも、それだけでは伸びやすくはならないんですよね。

 

成績が伸びやすい子って、指示以上の行動をしているんです。

自分でどんどん考えて行動できちゃうんです。

 

勝手に行動するってことではありませんよ。

自分に良かれと思うことは積極的に行動するんです。

 

私に質問をしてくるのも行動の一種です。

自分が良くなりたいから行動しているわけです。

誰から命令されたわけでもありませんよね。

 

「どうやったら実力テストの点がとれるようになるのか」そんな質問をしてきた子がいます。

その子は私のアドバイスを聞いて、それを実践したのでしょう。

スクスクと成長してくれましたね。

 

単に質問をしたことを褒めているのではないですからね。

そうではなくて、自分が必要なのかどうなのかを判断して行動するのが尊いんです。

 

一方でなかなか伸びない子はなかなか行動ができません。

良いと分かっていることでも二の足を踏むことが多いのです。

 

最悪なのは指示がないと動けない子でしょうか?

そういう子は指示がもらえなくなった瞬間、停滞が始まり、成長どころか立ち止まってしまうことでしょう。

 

自分の子を能動的で行動的な子にしたいなら、何をしなくていけないのかを考えさせることが大事です。

すぐに「○○をしなさい」と言うのではなく、「今、何をしなくてはいけないと思う?」と投げかけるのです。

 

最初は理想の返答が出ないかもしれません。

ただ、徐々に正しい流れに誘導してあげさえすれば、どんな子でも正しい流れに乗ることができます。

根気強く、今何をやるべきなのか、親子で話し合ってみてくださいね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。