指導のレベルは上げざるをえない・・・

このブログでも何度も言ってきましたが、現行の茨城県の高校入試問題は記述ばかりになっています。

数学は単純な計算問題がなくなり、文章を読んで自分で計算式を編み出さないと解けない仕様になっています。

理科や社会も記述問題が多くなり、ただ用語を答えるような問題は少なくなりました。

 

今までの受験勉強は通用しなくなったと言ってもいいと思います。

例えば、数学なら、まずは計算で点数をとるというのがセオリーでした。

特に数学ができない子は計算問題でいかに点数をとらせるかが大事だったんです。

 

受験間近になれば、計算問題の精度を高めていき、基本計算で満点がとれるように仕上げていくなんてことをやっていました。

それだけで十分に、この近辺の高校は合格ができたんです。

 

理科や社会も用語を覚えるために、ひたすら一問一答の問題集などで問題を繰り返し解かせていました。

まぁ、これは今でも有効な勉強方法ではあるんですが、それだけでは入試でそれなりの点数が狙えないんです。

 

高得点をとるためには、理科ならその現象の原理、社会ならその用語の背景がわからないといけないんです。

そして、それを説明する力も要求されます。

知っていても表現ができないと、点数がとれないのです。

 

今までは、生徒のレベルに合わせて指導をしていました。

例えば、数学が苦手な生徒に文章題の問題を指導することはありませんでした。

数学が苦手な子は計算ができないので、それをひたすら繰り返し解かせていたんですよ。

 

理科や社会も成績下位の子には記述問題にチャレンジさせませんでした。

それよりも用語を覚え、少しでも点数を上げた方が良かったのです。

 

しかし、上記の指導方法はどれも茨城県の入試問題には通用しないんです。

ということは、指導方法を変えざるをえないということになります。

どれだけ勉強が苦手な子にも、基本問題から応用問題まで指導しなくてはいけないのです。

 

勉強が苦手な子にとって、応用問題は地獄でしょう。

しかし、どれだけ苦手だからといって、応用問題から逃げているわけにはいかないのです。

もちろん、そこまでレベルの高い高校を狙っていないのであれば、完璧に応用問題が解けるようになる必要はありません。

 

ただ、応用問題に触れなければ、地頭はよくなっていかないのです。

簡単な問題ばかり解いていても頭を使おうとは思いませんからね。

 

茨城県の入試問題に対応するためには、基本ばかりではダメですよ。

読解力、思考力、表現力が問われるようになった今、いかに毎日の勉強が大事になってきていることか。

毎日勉強をすることで地頭を鍛えていきたいですね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。