池の鯉って人が近づくと、餌がもらえると思って近づいてきますよね。
口をパクパクさせながら、人をじっと見つめるんです。
我先にと食らいついている姿は、生きるために精一杯頑張っているとは思いますけどね。
さすがに、こっけいな姿かなと思います。
実は、生徒の中にも池の中で口をパクパクさせながら待っている子がいるんです。
すいません、例えが悪いかもしれませんね。
でも、私からすると、そういう生徒は、まるで池の中の鯉みたいに見えるんです。
どんな生徒の例えを言っているのかというと、簡単に言ったら指示待ち人間のことを言っています。
塾に通っていて先生の言うことをただ聞いている・・・そんな子は言われたことしかやりません。
まぁ、塾の言うことを聞くことはとても大事なことなので、先生の言うことを聞く自体は悪いことではないんですけどね。
でも、指示がないと動けない人間は、指示がなくなった瞬間に動かなくなるんです。
やれと言われたことしかできない人間は、やることをやった後は暇を持て余して勉強から離れていきます。
ちょっと考えれば、他にやらなきゃいけないことがたくさんあるはずなのに、それを見ようともしないんです。
それでは向上はできません。
塾の先生の言うことを聞いていればそれなりに成績は伸びるでしょう。
しかし、それ以上にはならないんです。
うちの塾生だと半々かな・・・
半分は指示待ち人間で、半分は指示を待たなくても動ける人間ですね。
で、指示待ち人間は成績が停滞し、指示を待たなくても動ける子は成長を続けています。
なぜ、そんなにはっきりとわかるかというと、水曜日に2時間自習をしてもらって、その姿を見ているからです。
ちなみに、私からは何も指示は出していません。
ただ、その2時間を塾の宿題だけで終わりにする子と、それ以外の勉強を始める子と2つに分かれるのです。
塾の宿題しかやっていない子は、塾で指示されたことしかできていない可能性が高いです。
もちろん、家で多様な勉強をしていれば、それでいいんですけどね。
家で全く勉強せず、塾の自習でしか勉強していないという子は、確実に指示待ち人間でしょうね。
一方で、それ以外の勉強を始める子は色々なことをやっています。
実力テストの問題を持ってきて、再度解き直しをしている子・・・
英検が近いからと、英検のテキストを解きまくっている子・・・
実力テストで解けなかったからと、中1・2の復習をしている子・・・
このように多様な勉強を自ら考えて行動できている子は理想的な子です。
きっと高校行っても塾から離れても自分で勉強できるでしょう。
勉強で大事なことは塾に通わせることではないんです。
自主的に勉強するものを選んで、ひたすらその勉強をする・・・こちらの方がよっぽど大事です。
自学というものを完璧にやろうとすると、それは大変なことです。
しかし、普段から自ら考え行動できる子は、自学ができるようになっていくのです。
悪いのは、考えているだけで行動できない子です。
そして、最悪なのは、指示がないと動けない子なんです。
まさに、池の中の鯉ですね。
口を開けてエサを待っていてはいけませんよ。
エサをもらわずとも、自分でエサを調達して生きていきましょうね。
それでは、今日はこの辺で。