生徒の要望を聞き、それに応じて指導する。

うちの塾は私が全て指導しています。

生徒全員私が見ているので、1人1人の特徴をつかんでいます。

 

この子はここが苦手・・・この子はこれが得意・・・この子はやる気になってきている・・・1人1人見ているからこそ、1人1人の特徴がわかるのです。

 

とはいえ、すべて当たっているわけではありませんけどね。

はずれるときだってあるんです。

 

いい方に外れていればいいんですけどね。

例えば、この子は勉強のやる気がないのかもしれない・・・と思っていても、いきなりスイッチが入って真面目に勉強するようになる・・・

 

このように私の思惑と生徒の行動がずれているのは歓迎すべきことなんですよね。

私が見ていないところで生徒は刺激を受け、スイッチが入ったりしますからね。

塾外のことまでは見ることができないので、外れるのは仕方のないところもあります。

 

話が脱線しましたね、ではタイトルのお話に戻します。

このように1人1人を見ているからこそ、1人1人の要望も分かっています。

塾に入るときに「どうなりたいのか」という要望はうかがっていますので、生徒1人1人の要望は把握しているのです。

 

そうしないと的確な指導ができませんからね。

例えば、A高校に行きたいという子と、B高校に行ければいいという子では指導が変わってくるのです。

ここでいうA高校は地域でも優秀な高校、B高校は地域の大半の子が進学する高校です。

 

A高校へ行きたいと言っている子には厳しく指導します。

とはいえ、A高校へ行けるだけの学力がなかったり、そのための努力をしていなかった場合です。

 

A高校に受かるためにはどの程度の学力が必要なのかを私は知っていますので、その水準に達するように指導していくのです。

そして、A高校に入った後も落ちこぼれにならないように指導していきます。

 

中学生時代にできるだけ学力を高めてあげることで、進学校でもついて行けるだけの力を身につけさせるのです。

そのためには厳しめに指導をします。

 

緩く指導しても、その子はその程度でいいのだと勘違いをし、高校に入った後に確実に落ちこぼれになるでしょう。

そうならないためにも、ギリギリで合格できればいいと考えさせるのではなく、入った後もついていけるだけの力を持たせるのです。

 

一方で、B高校を目指している子の場合は、そこまで厳しく指導しません。

といっても、手を抜いて指導するわけではないですからね。

B高校に入ることはそこまで大変じゃないので、勉強の基本がわかるようになるように指導します。

 

こういう子は高校に進学した後は塾を続けないことが多いので、基本をしっかりと身につけさせ、自分で勉強できるように仕上げていくのです。

もちろん、勉強しなければ容赦なく叱りますが、好成績をとっていなくても責めることはないでしょう。

 

このように、生徒1人1人の要望が異なれば指導は変わっていきます。

基本的な塾の動きは全員にやってもらいますが、指導の強弱は生徒によって変えているのです。

 

これをひいきと言われてしまえば、ひいきなんですけどね。

しかし、生徒の要望をねじ曲げてまで私は指導しようとは思っていないのです。

 

例えば、塾の進学実績を上げたいという理由で、生徒の進学先を変えさせたりしません。

生徒の進学先は生徒が決めることで、私は干渉をしないのです。

 

もちろん、生徒自身の学力が向上し、本人が上を目指したいと言ってきたら、それはそれで応援します。

その分、指導も強めにしますけどね。

そうしないと要望が叶えられませんので。

 

この話は私の場合の話ではありますが、他の塾でも同じだと思いますよ。

生徒の要望に応えるのが塾の役割なのですから、しっかりと要望を伝えた上で塾に入られるのがいいと思います。

 

 

それでは、今日はこの辺で。