定期テストは自学で乗り切れた方がいいのよ。

うちの塾は定期テスト対策プリントなどは配布しません。

そもそも定期テスト対策プリントというのは、中間から下位の子に効果があるのであって、上位の子たちには効果がないからです。

 

まぁ、上位の子達は勝手に勉強して、勝手に好成績をとってきますからね。

もし、対策プリントなど作ってやらせたら、上位の子の勉強時間を奪うことになってしまうんです。

 

私も以前いた塾では定期テスト対策プリントなるものを作成して、それをコピーして何度もやらせていました。

確かに効果があり、それだけでそれなりの点数はとれるようになりました。

 

しかし、上位陣が伸び悩んだのです。

もともと満点近くをとれるだけの学力がありながら、満点を取ってくる子が少なかったのです。

 

なぜそのようなことになってしまったのかというと、対策プリントで出ると思われる範囲をこちらが予想してしまったからなんです。

塾の先生が信頼されているからこそ起こる現象なのですが、塾生というのは塾でやれと言われたことを素直にやります。

 

素直にやるからこそ、その対策プリント以外から問題が出題されるという可能性を感じなくなります。

そうすると、目の前の対策プリントはやりますが、それ以外の勉強はおざなりになるのです。

 

塾が作る対策プリントというのは、あくまでも予想であって、そのままの形でテストが出されるはずはありません。

つまり、どこの塾でも100%完璧な予想問題を作ることはできないのです。

 

せいぜい80%くらいは類似問題が出題されるとは思います。

しかし、残り20%は対策プリント以外から出題されることになるのです。

 

その対策を事前にやっていれば、100点をとる可能性が高まりますが、その対策を全くやっていなければその子の実力で解かないといけないでしょう。

そもそもそんな天才であれば、対策プリントなんていらないんです。

 

実はこの対策プリントは、中間くらいの順位の子達にも弊害を及ぼすのです。

一度目は対策プリントの効果で成績は上がるのですが、次、そのまた次と成績を下げていくのです。

塾もそれに合わせて対策プリントをもっと濃いものにしていきますが、そうなると中間くらいの順位の子達が覚えきれなくなるのです。

 

せっかく成績が上がっても、その次に上がることはなければ、成長していることにはならないのです。

むしろ塾に依存してしまって、自分で考える力を失っていくこととなります。

 

というわけで、対策プリントを与えて、定期テストに備えるのは間違っています。

ちなみに、うちの塾は定期テスト前はひたすら勉強させることだけさせるのです。

勉強の仕方のアドバイスは行いますが、ここが出ると出ないとかの予想は極力行いません。

 

定期テスト対策なんて、学校ワークや学校プリントとにらめっこしていれば、点数がとれるのです。

塾がサポートしてあげるなんておこがましいんですよね。

 

至れり尽くせりの塾はさぞかし人気になると思います。

手取り足取りなんでもしてくれる塾は魅力的なことでしょう。

しかし、それでは、ただ塾に依存するだけになってしまいます。

 

大事なことは、自ら考えて行動することです。

勉強だって工夫次第で、いくらでも成果が上がるものなんです。

であれば、子どもに過度な施策は必要ないんですよ。

 

次の定期テストの結果次第で塾を探し始める方もいるかと思います。

ですが、目先の成果にとらわれることなく、長い目で成長できる塾を選択することをオススメしますよ。

ぜひしっかりとした目で、塾選びをしてくださいね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。