国語は親でも教えられると思う・・・

今日の午前中、たまたまテレビをつけたら、フジテレビの「ノンストップ」で教育系の話題を取り上げていました。

色々な保護者が質問を投げかけるコーナーで、今日のゲスト解答者は子ども4人を東大理Ⅲに入れたことで有名な佐藤亮子さんでした。

 

最初から見ていたわけではないので、どこまでの話をしていたかはわからないのですが、その中で子どもの作文力の低下について取り上げていました。

 

現代の子どもはSNSで短い文章を書くことになれてしまい、長文に慣れ親しむことがありません。

そのため、読解力はもちろんのこと、作文力も低下しているのです。

しかし、世の入試は作文力が問われる記述問題が多くなってきており、作文ができないと入試で合格することはできないのです。

 

テレビの中でも、とある保護者が自分の子どもの作文力のなさを嘆いていました。

そこで、佐藤さんが答えたのは、以下のようなことでした。

 

「親もその国語の文章を読んでみる」

「そして、内容を子どもにインタビューする」といったものでした。

子どもが正確に文章を読んでいるかどうかは、そのインタビューでわかるというのです。

 

私もこれには同感です。

子どもの国語力は親子の会話で成長していくと言われています。

親子の会話が乏しい家庭ほど、そこで育てられた子どもは自分の意見をはっきりと言えません。

 

語彙力も乏しく、言葉を知らないがために、国語ができなくなってしまうのです。

もちろん、語彙に関しては学校でも指導はしますが、それだけでは足りないのが現状なのです。

 

私は国語こそ、親が唯一子どもに教えられる教科ではないかと思います。

なにせ国語は日本語で書かれており、その理解は大人であれば容易にできるからです。

 

もし、保護者の方が国語なんて教えられないと嘆くのであれば、あなたの子どもが国語ができないのは仕方のないことだと思います。

大人でも難しいものを子どもができるわけがないじゃないですか。

 

実は国語を教えるためには、その文章をあらかじめ読んでおかないといけません。

当塾でも数人の生徒に国語を指導していますが、私はその生徒の授業前までに教える範囲の文章を読み、問題を解いておく必要があります。

 

さすがにいきなり国語のような長文を指導するのは、事前の準備が必要になるのです。

これは、英語でも同じです。

英語の長文を指導する場合は、あらかじめその文を読み、解釈を入れておかないと指導することはできないのです。

 

他教科はほとんどが頭に知識がありますので、ことさら予習しなくても対応はできるんですけどね。

さすがに長文一つ一つを暗記することはできませんので、その都度読んで対応するしかないんです。

 

このように指導のプロでも子どもに教えるためには、それなりの準備をするのです。

であれば、保護者の方々も、今子どもがどういう強敵と戦っているのか、知っておくのはアリではないでしょうか?

 

子どもは親から引き継いだ語彙力で、難しい相手(国語)と戦っているのです。

苦手な相手だからこそ、逃げたくなるでしょう。

しかし、国語の点数を上げないと入試で受からないから、苦手でも逃げずに戦うのです。

 

それを子どもは勉強するのが当たり前だからと、突き放さないでくださいね。

ぜひ、自分の子が国語が苦手というのなら、それを乗り越える手助けをしてくださいね。

もちろん、手が余るようなら無理をせずともいいですが、その場合、国語ができないことを叱らないで下さいね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。