何を聞かれているのかがわからないとマズい。

問題を解く上で一番大事になってくるのが、何を聞かれているかを理解することです。

そして、何を答えなきゃいけないかを知っておかないといけません。

 

例えば、中3生の社会の授業の問題です。

「第一次世界大戦中にロシアで起こった革命とは何か?」

という問題があった場合、その答えは何と書くべきでしょうか?

 

もう問題に答えがあるようなものですが、正答は「ロシア革命」となります。

しかし、生徒によっては「社会主義革命」と答えを書く子がいるのです。

 

確かに、ロシア革命というのは、世界で初めて起こった社会主義革命です。

しかし、社会主義革命というのは、世界各地で起こっている出来事で、ロシア革命を限定するものではありません。

ですから、上記のように問題で聞かれたら、「ロシア革命」と書くのが正解となるのです。

 

おそらく、この生徒たちはテキストの説明欄に大きく社会主義革命と明記してあるので、それを答えだと思ってしまったのでしょう。

ただ、どういう風に問題で聞かれるのかを知っている子ならば、そういうミスは起こしません。

 

いくら勉強しても成績が上がらない子の多くが、このように問題で聞かれたことを正確に答えられないのです。

何を聞かれているのかがわからなければ、正答を書けるはずもないのです。

 

他には、先日行ったテストでの問題もそうです。

英語のリスニングなのですが、放送を聞いてその□にあてはまる言葉を入れなさいという問題でした。

 

放送では、その問題の説明も日本語でされており、よく聞いていればどう答えればいいのかがわかります。

しかし、多くの子が質問の意図に気づかずに誤答を書いていたのです。

 

例えば、□□□□□□□□□□のように10個の□があった場合、そこに一つずつアルファベットを入れて一つの単語を完成させます。

放送を聞き、質問の答えとして適当なものをそこに当てはめるのです。

 

答えを先に紹介しておくと、「restaurant(レストラン)」が正答になります。

しかし、生徒の多くが「manypeople」と書いていたのです。

これでは、二つの単語になってしまうので、問題の主旨とは合いません。

 

そもそもrestaurantのスペルが難しいので、しっかりとリスニングが聞こえていても書けないということがあるかと思います。

 

実際に一人、聞こえているにもかかわらず、きちんとスペルを書けていない子もいました。

 

このようにどれだけ知識があろうが、問題の主旨をしっかりととらえないと正解は出せないのです。

そもそもこういう問題の主旨を理解するためには、問題をよく読むことが要求されます。

 

 

そして、問題の作成者の意図を深読みすることが大事になるのです。

問題の真の意図をとらえることができれば、おのずとどうやって勉強すればいいのかが見えてきます。

 

「深く考え、裏を読む」

それができると成績は一気に跳ね上がることでしょう。

そんなに簡単にできることではありませんが、問題が何を聞いているのかをとらえることは何よりも大事なことですよ。

 

 

それでは、今日はこの辺で。