塾の先生の声がけは絶大な効果を生むものです。

ベテランの講師と、新人の講師の違いの一つに、経験の違いがあります。

ベテランの講師というのは、経験が濃いのです。

いろいろな生徒を指導して、失敗しては反省しそれを糧に改良しているわけです。

 

学生のアルバイト講師とは経験の量が圧倒的に違うわけですから、その講師の声がけには重みが出てくるわけです。

 

教科指導するだけなら、そこまでの違いはないかもしれません。

むしろ、指導力というのは、いかにその講師が苦労して勉強してきたかで決まってくるところがありますので、学生バイト講師だろうがベテラン講師だろうが、そこまでの違いはないのです。

 

下手をすると、若い講師の方が教え方がうまい、なんてこともよくあるんです。

その場合は、ベテラン講師の教え方が下手なだけかもしれませんけどね・・・

 

塾は生徒の教科指導するだけと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

生徒の意識を変えるべく声がけを行うことが多く、どちらかというとそちらの方が大事だったりします。

 

勉強へ向かうための意識付けというのは、講師にとって大事な仕事の一つなんです。

生徒だって人間なわけですから、ただ、言いなりになって行動しているわけではないんです。

大事なことは、言われて行動することではなくて、自らが考えて自発的に行動することなんです。

 

そのためには、生徒の意識を高めることが必要になります。

生徒に何のために勉強しているのか、勉強を頑張ることでどうなるのか、どんな先輩がいてどんな失敗例があるのかなど、多岐に渡っていろいろな話をしていきます。

どこで生徒の琴線に触れるかはわかりませんが、いろいろな話をしている中で、生徒の心を動かす話が出てくるのです。

 

その話を聞き、生徒が前を向いてくれれば、ただ教科指導するよりも効果が高いのです。

この意識付けができるかどうかは、講師の経験の差がものを言うのでしょう。

経験の浅い講師では、いろいろな例を挙げて話をすることもままならないですし、実際に私も若いころは意識付けがうまくはなかったですしね。

 

今の私はそこそこ経験を経ていますので、昔よりかはまともな意識付けができるようになっているのだと思います。

 

ちなみに、意識付けは直接生徒に話しかける他に、文書で生徒に伝える場合もあります。

うちの塾は毎週「なべ塾の便り」を配っていますので、それで生徒の意識付けを行っているのです。

また、書面にすることで、伝え漏れもなくなるわけです。

 

塾の良し悪しというのは、そういう意識付けを行うかどうかも関わってきます。

単純に授業だけがいいというのも、立派な判断基準にはなりますが、もう一歩進んでその塾の取り組みを見てもいいのかなと思います。

 

この時期は塾に入る絶好の機会です。

ぜひいろいろな塾に体験に行き、塾の先生の話に耳を傾けてその塾の取り組みを確認してみてくださいね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。