何をしたらいいのかがわからないなら、目標から逆算してみるといいよ。

今、中学2年生の数学は「証明」を教えている時期です。

実は、「証明」の指導って、昔は苦手だったんですよね~。

数学ができない子に教えることは諦めていた時期もありました。

 

ですが、最近では「証明」に関する指導はかなり良くなり、今では数学の苦手な子にも普通に説明できるようになったんです。

ま、あることに気をつけて教えるようになっただけなんですけどね。

 

それは「結論から遡って考えさせる」ことなんです。

「証明」って仮定を使って結論まで導いていくことが基本なんですけど、仮定から道順を考えるより、結論から遡って導き方を考えた方が楽なんですよね。

 

とはいえ、数学の勉強から離れている人にとってはピンと来ないですよね。

数学を指導している人なら、何のことを言っているかはわかってもらえるかな?

 

ま、とある考え方を大事にしたら、指導も楽になった話です。

でも、これって、何にでも応用が可能なんですよね。

 

何事も自分の進みたい進路から遡って考えてみましょう。

そうすれば、今何をしなくてはいけないのかが見えてくると思います。

逆に、今与えられている条件から進路を考えていては、どうしたらいいのかわからなくなってしまうんですよ。

 

それでは、ダメな例を一つ。

■与えられている条件(中2生)

・定期テストの点数が400点以上 ・実力テストは370点前後 ・順位は20位以内に入っている  

■進みたい進路

・将来はお金が稼ぎたい ・有名な職業を選びたい 

 

このような場合、条件が漠然としているし中2ということもあり、必死になって勉強しようとは思わないでしょう。

自分はどこを目指しているのかがよく分かっていない段階では、大人からのアドバイスも届かないので、これ以上の成績をとろうとは思わないかもしれません。

 

しかし、逆に考えてみるとすっきりします。

将来はお金が稼ぎたい

⇒そのためには、有名大学に入りたい

⇒有名大学に入るなら○○高校に進学するべきだ

⇒このままでは点数が足りない

⇒合計点が上がるように、苦手な教科の勉強量を増やそう

⇒そうなると、国語の点を伸ばさなきゃ

⇒じゃあ、毎日、問題集を解いて勉強しよう

⇒それだけじゃなく、学校の授業も真面目に聞かなくちゃいけないな!!

 

このように、同じ目標だったとしても、進路から遡って考えれば自ずと今やらなくてはいけないことが出てくるものです。

もっと明確な目標なら、もっと具体的にやらなきゃいけないことが見えてきます。

 

将来は医者になりたい

⇒そのためには、医学部のある大学に行かないとな

⇒うちはお金に余裕はないから、できたら国公立の医学部がいいかな

⇒だったら、進学実績で医学部の合格者を出している高校に進学しなくちゃ

⇒ネットで進路実績を調べたら、この高校がよさそうだぞ

⇒じゃあ、偏差値はどのくらいかな?・・・うわ、全然足りない・・・

⇒このままじゃ医者になれないぞ!よし、毎日の勉強量を増やそう!

⇒まずは、学校の1位を目指そう!その後は県内1位を目指そう!!

 

このように、具体的に何になりたいのかがわかっていれば、今何をしたらいいかがもっとわかりやすくなります。

自分で考えて行動できる子でも、意外とこのアプローチの仕方をしていません。

今はががむしゃらに勉強するというのでもいいですが、先を見据えて行動するのも一つの手ですよ。

 

もし、何かしなくちゃいけないのはわかっているけど、どうしたらいいのかわからないのであれば、このアプローチを使ってやるべきことを洗い出してください。

この考え方をしても、何をしていいのかがわからないというのは、現実を知るのを怖がっているだけです。

 

まずは、行動することが大事です。

動き出すことから始めましょう。

 

 

それでは、今日はこの辺で。