大手の個別指導塾は、冬期講習にこれでもかというくらい授業を入れてきます。
冬期講習などの講習は売り上げを上げる絶好のチャンスです。
成績の低い子ほど、多くの授業をとるように勧めてくるでしょう。
しかし、授業の数と成績は比例しません。
むしろ反比例するといってもいいです。
つまり、授業が少なければ少ないほど、成績は上がってくるのです。
もちろん、勉強しないで成績が上がるわけではありません。
授業ばかり受けていないで、自学をしたらいいのです。
自分で勉強すればするほど、成績は伸びるわけですね。
ただ、この考え方は成績下位の子には通用しません。
よかれとおもって授業数を減らしても、成績下位の子にとっては見捨てられたと勘違いしてしまうんです。
なぜなら、自分で勉強ができないからです。
成績下位の子の多くが、自分で勉強できません。
何から何まで指示を受けないと、勉強ができないのです。
だから、面倒くさいこともやりません。
教科書を読んだり、参考書を読んだり、資料集に目を通したりをしないのです。
理由は簡単で「面倒くさいから」です。
そもそも面倒くさいから勉強だってしないんです。
やりたくないことからとことん逃げる・・・それが成績下位の子の特徴ですから。
ですが、受験が差し迫っているなら、さすがに逃げている場合ではありません。
どこかの塾に入るか、塾に入っているなら勉強を頑張ろうと思うわけです。
そうして、個別塾から膨大なコマ数をとるように提案されます。
成績が足りないのですから、これだけのコマ数をとらなくてはいけませんと説得されるのです。
そうなると毎日毎日冬期講習の授業が入り、一日5時間くらい授業を受けたりします。
授業をこれだけ受けているのだから、さぞかし成績も上がるだろうと期待しても、そこまで成績は上がりません。
むしろ、変わっていないか、下がる場合もあります。
塾側は成績上がるのはもう少しかかりますと言い訳をし、挙げ句の果てには受験までには成績が上がりますと予言してきます。
何も根拠がないのにそう言ってくるのです。
こうしてこの生徒は授業をとらされ続けます。
膨大な金額の授業料を払い、ゆくゆくは高校に合格できるでしょう。
しかし、そこまでの費用が果たして必要だったのでしょうか?
もちろん、授業中に問題を解いたりするので、授業が全く無意味だとは思いません。
ただ、授業を受けても、その内容をしっかりと覚えないと意味はないのです。
そうしないと、テストで正答を書くことができるわけがないでしょうね。
勘違いしてほしくないのは、テストを受けるのは生徒本人だということです、
生徒本人の本当の学力が上がってこなければ、テストの点数は上がってこないんです。
授業で理解をしたことは、家で反復練習をする。
そのくらいのことをさせないと、成績は上がってこないですよ。
授業をとるために膨大な費用をかけているのであれば、子どもにガリガリ勉強させて、きっちり成績をあげてくださいね。
何もかも塾任せにしてしまっては、子どもの将来は危ういですよ。
それでは、今日はこの辺で。