競い合いから逃げることはできない。

世間では順位付けは悪として捉えられています。

幼稚園や小学校では、順位を決めることを極端に嫌います。

そのため、小学生あたりだと自分の立ち位置がわからなくなるのです。

 

人よりも優れているのかいないのか、人よりも劣っているのかいないのか・・・

それはどの範囲なのかも大事ですね。

同じクラス内なのか、同じ学年内なのか、同じ学区内なのか・・・

 

集団で行動している以上、必ず順位というのはつきまとうものなんです。

残念ながら、世間がどれだけ順位付けを嫌おうと、集団生活に順位付けは根付いてしまっているんですね。

 

順位に着目することは、それが一番わかりやすいものさしだからなんです。

例えば、努力の成果って目で見えないじゃないですか?

点数という形で見ることはできますけど、それって相対的に見るとたいしたことがない場合があるんです。

 

平均点が低い中で高得点をとることができれば、かなりの評価を与えることができるでしょう。

逆に平均点が高ければ、それは簡単なテストということになり、仮に80点をとったとしても評価できない場合があるんです。

 

そういう相対的なものに注目するのではなく順位に注目してしまえば、簡単に相対的な評価を確認することができます。

点数が下がっても順位が上がれば周りよりも頑張ったことになりますし、点数が高くても順位が下がったのなら周りより努力が足りないことになるんです。

 

頑張ると言う行為自体はとても価値のあるものですので、そこにスポットライトを当てない考えはダメなのかもしれません。

そして、単純に自分なりに努力をするだけでも、尊いのかもしれません。

しかし、その努力が自分の夢に近づいていないものなら、もっと努力するしかないのです。

 

もし、お子さんが努力をしているのだとしたら、それは評価してあげてほしいです。

その上で、順位が上がっていないのであれば、そのことに注目してもらいましょう。

「頑張っているのは偉いけど、○○位内の成績を目指そうね」と。

 

私は順位付けは悪ではないと思います。

なぜなら、順位が上がってくれば、自信がついてくるわけですし。

ひいてはやる気にも直結してくるんです。

 

最終的に受験となれば、どうしても順位が関わってきます。

順位が低ければ容赦なく不合格になるだけですからね。

自分の置かれている立場の中で上を目指していく・・・それは自分を成長させる上で、とても大事なことだと思いますよ。

 

ちなみに、順位を気にするのが嫌いな子というのは、すぐに現実逃避をしがちです。

順位を気にするのが馬鹿馬鹿しいと言うのであれば、まずはてっぺんをとってみろ!と言ってください。

順位が下のものが上の人をけなすことは、ただの負け惜しみですので。

 

 

それでは、今日はこの辺で。