昔のことですが、よく自習に来ていた子がいました。
その子は塾に来ると、まぁよくトイレに行くんです。
塾のトイレ掃除をしていると、その子のために掃除しているんじゃないかと錯覚するレベルです。
その生徒には、そんなにトイレに行くのは異常だからねと注意していたのですが、結局治ることはありませんでした。
その前の年も同じような子がいましたが、二人に共通しているのは勉強が嫌いということです。
どちらも塾に来いと言われたり、親に行けと言われていたから塾で自習をしていたのですが、結局自分の意思で行動できていないものというのは、そういう行動をするのです。
トイレに行くのはただの逃げなんですよね。
勉強から少しでも逃げたいからとトイレに行くんです。
トイレに行って少しだけでもスマホをいじったりしているんでしょうね。
今年の子たちを見ていると、全くトイレを使用しません。
全く使わないのも問題のような気がしますが、上記の子が塾に行って2回も3回もトイレに行くのはやはり異常だったのです。
こういう自分に甘い子は成績面で突き抜けることはできません。
自分に厳しくどれだけできるかで、伸びしろは変わってくるのです。
一方で自分に厳しい子はきちんと存在します。
その子は休み時間になっても勉強を止めません。
スマホをいじっている様子もなければ、漫画やゲームで遊んでいる様子もない・・・
そんな時間があるなら勉強する。
そういった子がちゃんと存在するのです。
そして、そういう子は必ずどこかで突き抜けることになります。
遅かれ早かれそういう子は才能を開花させる時期が来るのです。
教え子の中に自分に厳しい子がいると、素直にその子を尊敬してしまいます。
大の大人が10代の子どもを尊敬するんです。
私にそこまで思わせるということは、それだけの才能を持っているということなんです。
こういう子は私が作ろうと思って作れるものではありません。
親の育て方が偉大なのです。
適度に厳しく適度に優しく、大事に育ててきたからこそ、そういう子が育つのです。
残念ながら、親がしっかりとしてないと、こういう子は育ちません。
例えば、すぐに嘘をついてしまう親がいたとしたら、その子どもも嘘をついてしまう子になるんです。
あきらめ癖のある親からは、あきらめの悪い子は生まれません。
何度も言いますが、「子は親の鏡、親は子の鑑」ですからね。
親がしっかりとして初めて、子どもはしっかりとしてくるんです。
ぜひ自分の偉大な背中を子どもに見せてやりましょう。
もちろん、自分のダメなところは素直に直した上でね。
それでは、今日はこの辺で。