いまや高校全入時代・・・見据えるべきはその先・・・

今年度の高校入試、この地域の茨城の高校入試の合格率は100%でした。

つまり、不合格者がいないという状態です。

この学区のすべての高校が定員割れを起こし、全員が合格するという異常事態でした。

 

長年塾で指導していますが、今までこんなことは経験したことがありません。

そこまで数は多くないものの、不合格者は必ずいましたし、不合格で涙を流した子は確かにいたんです。

 

しかし、今年度の受験はそれがなかった・・・

受験前はビビっていた子もいましたが、倍率を見てみたらまさかの低倍率でした。

倍率の見方を知っているものにとっては、高校受験は恐くないものになっていたと思います。

 

来年度はどうなるかはわかりませんが、この少子化の時代です。

今後も定員割れは続いていくでしょう。

 

そうなると、何を目指して高校入試のためを勉強するのかということになります。

合格するのがほぼ100%なわけですから、合格するために勉強する必要はなくなります。

 

かなり低い成績であっても合格になってしまうのですから、点数を上げる必要がないのです。

とはいえ、さすがに0点をとったり、高校に入る上での基礎学力がなければ不合格になることはあるでしょう。

 

では、高校に入るために勉強をしなくていいのかというと、そうではありません。

高校入試の点数が低い子というのは、そもそも高校の勉強についていくことができません。

 

高校は義務教育ではありませんので、赤点をとり続ければ落第ということもありえます。

仮に進級はできたとしても、高校を卒業できないかもしれないのです。

ましてや大学に進学したいとなれば、それなりの学力を持った上で進学するべきなのです。

 

以前までであれば、とりあえずビリでもいいから合格しよう!と生徒に言っていました。

しかし、ビリで入ったとしたら高校で苦労することが目に見えているのです。

 

高校に進学して終わりではなく、高校に入ってからの頑張りが大事なんです。

将来を決めるのは高校卒業後です。

であれば、高校生活をいい加減に過ごすわけにはいかないのです。

 

進学校に入りたいと考えるなら、それなりの学力を身につけてからにしてください。

中学時代にしっかりと勉強ができないものが、高校で勉強できるはずがないんです。

 

当たり前のことですが、高校の勉強内容は難しくなるんですからね。

それに対応するためにも、基礎学力は中学生のうちに身につけておいてくださいね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。