塾に通って、わかりやすい授業を受ける、そうすることで学校で習ってもわからなかったことがわかるようになります。
しかし、ただ「わかる」だけなんです。
「わかる」と、「できる」は違うんですよね。
わかった授業に関する問題をやってみて、そこで解くことができて初めて「できる」ようになるのです。
授業でわかったことというのは、わかったつもりになっていることが多いです。
そのため、本当にわかっているのかを確認しないとダメなのです。
意外と宿題を解いてみると、きちんとわかっていなかったことが判明したりします。
そして、一度「できる」ようになった問題も、その後何もしなければすぐに忘れてしまいます。
勉強は「できる」ようになったら、「おぼえる」ことが必要になってくるのです。
せっかく「できる」ようになっても、そのやり方を忘れてしまっては意味がありません。
その問題の解き方やその理由をずっと覚えてられるようにしないと、勉強は成功したことにならないのです。
この「わかる」⇒「できる」⇒「おぼえる」というルーティーンを繰り返さないと、成績は上がってくることはありません。
そして、多くの子が一つ目で満足してしまって、その先をやらないのです。
宿題を出している塾であれば、二つ目の行程まではやることができるでしょう。
しかし、それも二つまでです。
三つ目の「おぼえる」という作業をしない子が圧倒的に多いのです。
「おぼえる」作業というのは、解いた問題と再度解き直すことです。
一度問題が解けたとしても、二度、三度と解き直しをしないと、覚えていることはできません。
そもそも人間は、一度覚えたことを覚え続けることができないようになっているのです。
一日で70%近くのことを忘れてしまうのですから、せっかくやった勉強をずっと記憶しておくことができないのです。
この3つの行程を大事にしている子というのは、成績を上位でキープすることができるでしょう。
成績の変動が大きい子というのは、正しい勉強行程を経ていないのかもしれません。
正しく勉強しなければ成績は上がりませんからね。
ちなみに、多くの子が勉強が「わかる」だけで満足しています。
そして、その親も子どもが「授業わかりやすくて良かった」と言うだけで安心してしまうのです。
塾に体験に行き、その授業がわかりやすいのは当たり前のことなんです。
わかりにくい授業をお金を払って受ける必要はないですよね?
そこが大事なのではなくて、成績を伸ばすためにどういう取り組みをしているかが問題なんです。
例えば、某大手の個別指導塾は、授業をして、宿題を出して終了です。
わからないことがあるなら、コマ数を増やして、授業を多くするだけです。
つまり「わかる」という行程を多くしているだけなんです。
もちろん、勉強において「わかる」というのは大事なことだと思います。
しかし、それだけで成績が上がるのであれば苦労しません。
授業だけではダメだと思いますよ。
通っている塾が、もしかしてそういう簡単な塾だったら、成績が上がらなくても不思議ではないかもしれません。
ぜひ正しい勉強行程を実践してみてくださいね。
ちなみに、宿題は早めにやらせてくださいね。
授業が終わってから、最低でも次の日には宿題を完了させてくださいね。
それでは、今日はこの辺で。